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みんな、がんばった!

土曜日に中野市の公民館でワークショップを行ってきました。
15組の親子が参加して、みな真剣に取り組んでくれました。
楽しく取り組めたと思いますが、時間が足りずほんとうに大変な作業でもありました。

時間が足りなくなってしまったのには、
募集の中で少し伝わりにくかった部分があったためです。
今回のワークショップは、子供に木の車を作ってもらって、
保護者の方ににアクセサリーを作ってもらう計画でした。
ところが、
参加してくれた中でとくに女の子は、
自分でアクセサリーを作りたい気持ちで来てくれていたのです。
急きょ両方とも子供が作る計画に変更することになりました。
昨年のワークショップでは木の車とアクセサリーはそれぞれ1日とって作業しました。
それを一気にやってしまうのでさすがに終るのかどうか?
午前中から僕は焦りはじめ、汗がたらりとでてきました。
時計とにらめっこしながら、子供たちともにらめっこで作業を進めていきます。
電動工具での怪我が一番心配なので、細心の注意を払います。
このワークショップの企画者である公民館の早見さんも、電動糸のこが得意だったので、
積極的にサポートに入ってもらえたのがラッキーでした。
自分の手で少しずつ材料が形になり、
サンドペーパーでやすればやする程つるつると奇麗に木目が出てきて、
だんだん作品ができてくる実感がわいてくると、
みんな時間を忘れ集中していきます。
朝9時30分から夕方5時まで、みんなよくがんばった!!
予定では3時までで、
「こりゃ終らんぞ」と僕は途中で心が折れそうになりましたが、
みんなの集中力に押されてどうにか全員ゴールに導くことができました。
「はじめて最後まで自分でつくったんです」と声をかけてくれたお母さんもいて、
僕も一緒にやり遂げられたことがうれしかったです。
木は正直だから、みんなが頑張った分だけ、作品は必ず輝きだしてくれます。
いい作品がたくさんできて、ほんとによかったね!
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夏のワークショップ。

今年の夏は2つのワークショップがあります。
1つは現在開催中の『信州の工芸作家展 ~4人の作家の表情~』の企画で、
8月11日に開催の『木で車やアクセサリーを作ろう』です。

もう1つが中野市の公民館の企画で下記に記載の、
夏休み子供教室の『親子で木の車とアクセサリーを作ろう!』です。

講座名 西部公民館夏休み子供教室 「親子で木の車とアクセサリーを作ろう!」 
場所  中野市西部公民館  中野市大字安源寺666-1 
日時  8月3日(土)午前9時30分~午後3時
    (終わった人から終了となります。お弁当を食べる場所もあります。) 
対象  小学校1年生~6年生(保護者同伴) 
定員  15名 
教材費 500円 
問合せ 中野市西部公民館 
電話   0269-23-1024 
2つの講座のためにアクセサリーの寄せ木の材料をつくりました。
普段の制作をしていると厚み調整のために薄い材料が余るので、
別の作品のためにいつか使おうと、とっておいてあります。
それらの中から幅と長さが近いものを選び、
アクセサリーにした時に木の色が映えるように寄せ木しました。

あれこれ選んでいるうちに、今回は一挙に5種類の文様を寄せ木していました。
自動鉋という機械を通すと、ほらキレイ!
木が持つ固有の色が互いを引き立て合って輝きはじめます。
アクセサリーにちょうどよい厚みにスライスして、ハイでき上がり。
この材料たちがどんなアクセサリーになるか今から楽しみです。
中野市公民館のワークショップはもしかすると定員に達しているかもしれませんが、
興味があるある方、作る気まんまんの子供たちはぜひ問い合わせて下さい。
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はじまりました。

28日から僕も参加している『信州の工芸家展 ~4人の作家の表情~』が、
長野県須坂市にあります『小池千枝コレクション 世界の民俗人形博物館』にてはじまりました。

僕は昨日、娘たちを連れて見に行ってきました。
吹き抜けの広い空間に、気持ちよく作品たちが並んでいます。
4人4様の素材と表現が、作品の表情を際立たせているように感じました。
会場奥の壁面に大きな写真が編み込まれたタペストリーが気になった方がいるかと思います。
写真中央がこの博物館の生みの親で「日本ファッション界のゴットマザー」こと
小池千枝さんで、
左の男性は小池さんがパリ留学中のクラスメートのイヴ・サンローランさんで、
右が教え子の高田賢三さんだそうです。
10年前くらいに初めてこの博物館を訪れたとき、
ファッションにうとい僕はこの人達はなんぞ?と思いました。
人間的オーラ?というか圧がすごいなと思えば、なるほどな人びと、
今回の展示の依頼があった時も「あの圧に勝てるのか?」というのが
引っかかりとしてはあったのですが、
展示してみるとこれはこれで面白いかもねと思いました。
今回のような広い空間での展示は、
作品が空間に負けてしまうのではないのかというのも自分としては心配がありました。
でもというか何というか、これいいじゃないか!すごくいい感じだぞ!と思いました。
広い空間に対して、小さな作品であると弱々しく見えたり、間延びしたりしてしまいます。
現在の美術作品の多くがどんどん大型化しているのには、
「家」に飾ることより「美術館」に展示することを前提としているから
という理由が大きいように思います。
金魚も大きい水槽で飼う方が大きく育つと聞きますので、
作家の本能の働きでしょうか、器が大きくなれば作品も大きくなるといった訳です。
でも今回大きな器に作品たちを泳がせて思うのは、
『江戸町火消し』などは小さな作品なんだけれど間が持っているというか、
もっと大きな器だって隅々まで泳げるよと言っているように思えました。
素材の持つ時間と、作家の手を動かす時間が、
作品に凝縮された「時間」を作り、
会場を訪れた人に「時間」の広がりを感じさせるのではないかなと思います。
とまぁ、僕がそう感じたということなんですけど、
自分の今後の作品も大きさより密度かなと、
改めて手を動かすことの意味がよく分かった気がしました。
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