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10月, 2012 | nakagawa takeji

2012年10月 一覧

滋賀へ。

先日、友人で陶芸家の本間友幸さんにさそわれて、滋賀県へ行ってきました。
今回の目的の一つが、『琵琶湖ビエンナーレ』というアートイベントです。
このイベントは近江八幡市の市街地に点在する作品群を見て回るというもの。
これだけでも一日で回るのはちょっと厳しいところを、
日帰りという強気の姿勢の僕ら。
数日前に「本間さん、これは5時出発ですな!」と強気に申し上げた僕!
当日の朝、睡眠不足のその手が掴んだ枕元の時計は、まさかの「4:58」。
・・・やっちまったな、オレ。
34歳にして寝坊で遅刻、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
いきなりのオレハプニングに屈することなく、強気のまま30分遅れのスタート。
滋賀県の人には申し訳ないのですが、
長野県で「しが」と言えば志賀高原のことでして、
琵琶湖もスゴいが、諏訪湖もスゴいぞと言わざるをえません。
とまぁ、そんな長野県民イズムを丸出しで、滋賀に到着。

近江八幡市の会場の側まで来ると、何とも奇麗な町並みで、
おお!滋賀もなかなかですね。
福助マークの着いた青い看板がアートイベント会場の印で、
これを探して町をぐるぐる回ります。
古い民家であったり、老舗商店の蔵であったりと、
青い福助さんを見つけて、おじゃますれば、アートが観れるというわけです。
この作品は青木美歌さんの作品。
今回、滋賀まできたのは、この作品を見るためといっても過言じゃないです。
これは全てガラスで出来ています。
信じられないほど美しい空間が広がっていました。
ガラスという物質を超えて、
手では触れることのできない光や空気を造形しているかのようです。
他にも沢山の素晴らしい作品が目白押しで、とても楽しめました。
作品を見ながら町を散策していると、不思議と町並みの美しさに目がいくような気がします。
美しいものを発見したい、感じたいという気持ちが強くなっているからでしょうか。
こんな素敵な門構えの民家におじゃまできるのも、このイベントの美点かもしれません。
さてさて、全ての作品を見て回りたかったけれども、
もう一つの目的地、長浜市へと向かわなければなりません。
なぜって、長浜市にある黒壁美術館で本間さんの展覧会が開かれているからです。
美術館周辺は古い町並みや商店が軒を連ねていて、
観光スポットとして、とても人気の場所だとか。
立派な本間兄貴の立派な展覧会の会場です。
寝坊で遅刻な僕とは、やはり一歩も二歩も先行く兄貴は貫禄が違います。
本間さんの作品を代表する『薔薇貫入』の作品。
器の表面に入る無数のひび(貫入)が、まるで薔薇の花のように見えることから、
その名が付けられました。
写真ではうまく写すことができませんので、ぜひ実物を見て下さい。
思っていた以上に滋賀はいいところで、強気の一日プランでもとても楽しめました。
これからは「しが行かない?」と聞かれたら、
「滋賀県、志賀高原、どっち?」というだろうなと思います。
あと琵琶湖は諏訪湖とは比べ物にならないくらいでかかったです。
ほぼ海です。
さて、中野にはぎりぎりその日の内に到着。
結局オレハプニング以外は滞りなく、強気の一日プランは大成功に終わりました。
終わりよければ全てよし!・・・、反省してます。
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武蔵野美術大学、木工工房にて。

先日、恩師である十時啓悦教授に頼まれて、

武蔵野美術大学の木工工房に特別講義をしに行ってきました。
11年ぶりの母校は見たことのない校舎がいくつか建っていましたが、
木工工房は変わらず、懐かしく思われました。
講義は10時頃からということで、信州中野駅5時37分発長野行き、
長野からは新幹線あさまです。
さすがは新幹線、早いのなんのですね。
学生の時に利用していた新小平駅から徒歩30分以上かかったにもかかわらず、
9時半には工房についていました。
家から武蔵美まで4時間くらいでつくとは、意外に近いなと驚きました。
特別講義は3年生の『立体造形』という課題の導入にとのこと。
この課題は3年生までに作ってきた「家具」などの用途のある物から離れて、
自由に立体作品を作ります。
僕が今に繋がる寄せ木の作品を初めて作ったのがこの課題でした。
特別講義にあたり先生からは、僕がこの課題をどう考えて制作に挑んだか、
また、3年生の終わりともなると進路が気になるところなので、
作家活動の道程などを話して欲しいと頼まれました。
前日に講義に使用する写真の用意などしていたら、
やべ12時回った、おっと1時には寝るぞ、
あれ2時って、寝たら逆に起きれないかもと、徹夜に。
まぁいいでしょう、これで講義をする教室には、
徹夜と長距離移動でまぶたが2トンな僕以上に眠い者はいないはず。
僕が寝ないで話しているのに寝たら承知しないぞとばかりに話したせいでしょうか、
生徒のみなさんは最後までよく話しを聞いてくれました。
無事講義が終了し、お昼を挟んで3年生に質問などを受け付けるはずが、
教室に入ると何故か人数が増え、さっきの顔ぶれがいません。
聞くと3年生は必修の授業があり、4年生と2年生が集まっているとのこと?
ってことはもしかして改めて最初から話すということかな?
どうやらそのようです。
学食でお腹も満たされた僕、さぁ俄然眠気も増してきましたよ!
徹夜+長距離移動+学食=睡眠5秒前な僕が話しているのだから、
寝たら承知しないどころじゃないからな!とばかりに話したせいでしょうか、
今回も生徒のみなさんは最後までよく話しを聞いてくれました。
講義終了後、持って行った寄せ木作品を熱心に見てくれたので、
もう少し大きい作品も持って行ってあげればよかったかもと思いました。
さて、ようやく肩の荷が下りたぞと、懐かしい工房をぐるっと一回り。
工房は一階に機械室があり、大きな機械が集中して置いてあります。
一階で製材した材料を二階で加工します。
僕の工房も機械室と加工室の2つに分かれているんですが、
これは武蔵美の木工工房を真似たものです。
先生と話したり、生徒たちと話していると、
やはりこの工房での学びが僕の基本なんだなと考え深くありました。

変わった作品を作っている4年生がいたので話しを聞いてみると、
卒業制作に向けて「からくり人形」をいっぱい作っているとのこと。
基本的には家具をつくる工房なので、
変わったやつだなぁと思いましたが、11年前の自分こそ変わったやつだったわけで、
次に彼に会うときは作家同士であることを切に願います。
僕が大学3年の時に木工家の谷進一郎さんの特別講義がありました。
「オレの椅子をつくる」という谷さんの著作を読んだことのあった僕は、
とても興味深くお話を伺いました。
それから8年が過ぎ同じ長野県で作家活動をしていたことも縁あって、再会。
僕の個展まで足を運んでいただいたりと交流が生まれ、
今度一緒に展覧会をしないかと誘われています。
特別講義の依頼を下さった十時先生と展覧会をさせてもらった時もそうですが、
自分に道を教えてくれた方と、展覧会という踊り場で、
再び同じ時間を共有できることはとても嬉しいことです。
今回、僕の特別講義を聴いてくれた生徒たちの中から、
一人でも多くの作家が生まれ、一緒に展覧会ができる日を僕の夢にしておきます。

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