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2月, 2011 | nakagawa takeji

2011年02月 一覧

越ちひろ ドローイング展。

長野在住の画家、越ちひろさんの
ドローイング展『Blood Diamond』を見て感動したので感想など。
今日は長野市の善光寺のそばにあるギャラリー「アートスペース FLAT FILE」に、
仕事の話しで用事があり出掛けました。
ちょうど今日FLAT FILEで始まる作品展が越ちひろさんのドローイング展。
そこで初めて作品を目にするまで、
越ちひろさんのことは存じ上げていなかったのだけれど、
ついでに気分で展示を見せてもらって、不意打ち!やられてしまいました。
ギャラリーの壁を埋め尽くす300点以上にも及ぶドローイングの作品群。
描くことに対する情熱が否応なく伝わってきます。
ドローイングとは画家が日常的に描く練習画(言切れないが)の様なもの。
スケッチブックや新聞、広告、ポスターなどなど紙と見れば、
それこそ息をすって吐くように、衝動的に手を動かし描いていきます。
ただ、越さんのドローイングをよく見ていくと、
全体として表現されているものが浮かび上がってくるように思えました。
作品のなかでイスラムの女性と思われるモチーフが多数登場しています。
最近のニュースで我々が見るアラブ世界の輝と闇。
輝きは連日報道される若者達の沸き上がるエネルギー。
闇のひとつの象徴としてイスラム圏の女性の服装や地位のあり方があります。
(闇と思うのは、余計なお世話かもしれませんが)
イスラムの文化に詳しくなくても、
女性の身体を覆い隠す服はビジュアル的にイスラムに置ける女性のあり方を暗示させます。
それらの作品とは対照的に、
フランスの画家ドミニク・アングルの描いた「グランド・オダリスク」という、
裸の女性が横たわり振り向いている作品の印刷物の上に描かれた作品が数点ありました。
新古典主義を代表する画家ドミニク・アングル(1780~1867)の代表作とされる絵ですが、
これが発表された時に、女性の背中が極端に長く描かれていることに対し批評家たちは、
「背骨の椎骨が普通の人間より3本ほど多い」と批判したそうです。
極めて高いデッサン力を持つアングルが意図せずこのように描いたことは考えずらいので、
女性の背中の美しい曲線を描くために、女性の身体を変形させたと考えられます。
対照的とは書きましたが、
実のところは男性による、女性のありのままへの干渉だという点において
同じことではないかと気づかされます。
展覧会名である『ブラッド・ダイヤモンド』とは
血塗られたダイヤモンド・紛争ダイヤモンドなどといわれるらしく、
アフリカ諸国の内線や紛争における武器調達などの資金源になるダイヤモンド。
まさに輝きと闇を象徴するかのようです。
女性の美しさを引き立たせる存在である宝石が、
どこ(誰)で採掘され、それを買うのは誰(どこ)で、喜ぶのは誰(どこ)なのか。
自分(自国)の葛藤が、自分(自国)の内にあるものではなく、
誰かの干渉によってもたらされるものであれば、悲劇以外に生まれるものはない。
これはこの展覧会のほんの一部の闇の部分。
闇があることで輝いて見えてくるものが、越さんの絵の本来の魅力なのだと思います。
女性だからこそ掴み取れる真実と、みずみずしい感性を見に行ってはいかがでしょう?
3月1日までです。
越ちひろweb saitはこちら
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つくるよろこび。

寄せ木の作品を制作する過程はほんと地味です。
その地味をひたすら繰り返していくのが制作の8割ぐらいかなと思います。

製材しては張り合わせ、張り合わしたものを製材し、また張り合わせる。
必要なのは正確さと根気だけ。
 
正直、「作るよろこび」なるものを毎日感じられるような作業ではないのですが、
木を寄せたものを製材した時にドッキとするくらい美しさを感じることがあります。
木の色味の美しさは、一種の木でも感じることはもちろんできます。
でも数種の木を並べると、それぞれの木が持つ色や質感が際立って見えてくるようで、
僕はドッキとしてしまう。
学生の頃に初めて木の色の美しさを意識した時の感動が、
僕の作り手としての原動力なのだとふっと思い出す。
「作るよろこび」ってそういうことなのかもしれませんね。
:ご連絡
『KURA』の記事で「2月20日発売の3月号に掲載」と書きましたが、
掲載が延期されることになったそうです。
掲載号などはわかりしだいお知らせします。
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こつこつと。

ここ数日の穏やかな日差しで、気持ちよく仕事ができます。
刻んだ材料を圧着して、寄せ木を計画通り進める日々。

確実に進んでいるのだけれど、カタチになるのはまだまだ先の先・・・。
ゴールは必ずやってくる、こつこつと音たてて。
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