やっと最終日かとホッとするような、
もう最終日かとなごりおしいような、
作家生活最良の9日間が過ぎようとしています。
僕は知っています。
東京の真ん中のギャラリーであっても、多くの方に見ていただくのが難しいこと。
せわしなくギャラリーの前を通り過ぎていく人びとに、足を止めてもらうのが難しいこと。
僕はギャラリーに行くのが好きですが、そこで他のお客さんと重なることの方が稀であること。
まして田舎のギャラリーに置いておや。
信じられないことが今起きています。
すでに1000人を超す方々にご来場いただき、
作品も用意したものでは到底足りず、
急きょ予約を始めるも、そのほとんどが終了しています。
目の前で起きていることが、信じられない。
今までの僕の現実や、当たり前では対応できない。
これは僕にとっては奇跡としか言いようがないです。
「たけじならこれくらい出来るって、オレは思っていたよ」
「たけじは自己評価が低すぎるだけなんだよ」
こういってくれたのは、初日、2日目と会場運営を手伝いに来て下さった、
僕の作家活動において最も信頼している方から言われたことです。
「田舎のギャラリーなので、ポツポツと見に来てくれる感じと思いますよ」
と僕は開催前に彼に話していました。
「なに言ってるんだっ、たけじは自己評価が低すぎる!」
駐車場を確保すること。
行列ができたらどう対処するか。
会場はそう広くいないので、入場制限はするか。
早く来てくださる方に整理券を用意すること。
僕からすれば取り越し苦労なそれらは、
全て現実となり、彼の采配で初日から混乱すること無く、
無事今日を迎えました。
信じられないことは、信じることで起こります。
彼が僕を信じてくれたことで、
会場運営を手伝いに来てくれた友人夫婦が信じてくれたことで、
作品の仕上げを手伝いに来てくれた後輩が信じてくれたことで、
妻が信じ続けてくれたことで。
今まで応援してくれた方達が信じてくれたことで、
僕の信じる力では足りなかった力になりました。
本日最終日、やっぱり終わらないでほしいです。
(イケメンすぎる工芸家のT部くんが遊びに来てくれたので、
会場写真のモデルになってもらいました。奥様方必見です!)