2010年 一覧

コケシスター。

新作ができました。
しかしそれは、どこかでみたような、
とても当たり前の姿をしているように思えます。

そう、コケシです。
そしてこの子達は、おそらく姉妹です。
そう、シスターです。
となると、とても当たり前に『コケシスター』と命名される訳です。
べつに、ギャグではありません。
ぼくは子どもを持つ親父であり、この作品の親父ですので、
とても当たり前に、親父ギャグということになります。
それはとても自然なことです。
花を生ければ、
自然と、花かんざしということになるでしょう。
とても当たり前な、新しい作品ができました。
どうぞよろしく。
削る前と、削った後を並べてみました。
とても当たり前ですが、削った方がいいようです。
さて、後は作品と荷物をカバンに詰め込んで、旅立つだけ。
楽しさ半分、不安が半分という感じかなぁとも思いますが、
今回は心強い先生や先輩、作家さん達と一緒なので、
楽しさの余裕勝ちという感じかな。
グループ展については、帰国後ブログでご報告します。
ではでは。
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でっきるっかな!

さてさて、フィンランドでのグループ展まで一週間と迫ってきました。
17日には飛行機に乗って・・・。
って、おい!
でっきるっかな?でっきるっかな!パヤパヤパッパ~?
新作の一輪挿しはできてるのかね。
旅の準備もあるので、普通の個展のように搬入の朝まで夜通し塗装とか無理ですよ!
今どんな感じか制作を巻き戻して見てみましょう。
でっきるっかな?

たくさん作ってます。
今までで一番ロングな目に挑戦、でっきるっかな。
ホラーじゃないよ、あれ?ビックリして口から何か出てますよ!
着物は作るのが大変なので、なるべく薄く切り分けて、でっきるっかな。
さて、頭と着物を圧着すれば、寄せ木作業は完了です。
え、え、何?このカワイくない感じのやつ?
ちょっとまじホラーじゃん!
自分で設計したのにもかかわらず、この段階では毎回少し不安になってしまいます。
ほんとに可愛くなるのかな?でっきるかな、パヤパヤパッパ~?
いよいよ削ります。
ぐるんぐるん、ぎゃ~目が回る。
なんか頭が伸びてきちゃった。
徹子かな、黒柳の徹子かな?
でっきるっかな?でっきるっかな!パヤパヤパッパ~?
ふりが長過ぎましたが、可愛くできて一安心。
後は、かんざし付けて、塗装して、ぎりぎりセーフで、でっきるっかな!
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Group exhibition in Finland ! 

 


■【 日本のいろ 】
日時:2010年 6月20日(日)~6月24日(木) 11:00-18:00 
   オープニングパーティー 6月19日(土) 18:30- 
場所: アバイン・ギャラリー Luotsikatu 4, piha, 00160 Helsinki Finland
後援:在フィンランド日本国大使館、スカンジナビア・ニッポン・ササカワ財団

木に対する感性が似ていると言われている、フィンランドと日本。
フィンランドでは、原産地を代表する白木(白樺)の良さが活かされています。  
日本にも、昔から「木の文化」があり、
日本人は暮らしの中に賢く森林の恵みを 取り込む事で、
何世代にもわたって「美しい森林」を育んできました。 
しかし、現状の我が国の森林は、林業の採算性や、山村の過疎化などにより、
「植える・育てる・収穫する」という環境循環が崩れている状況にあります。
我々は、この展示会でフィンランドと日本文化の相違を検証すると共に、
日本を 代表する竹材や、漆・自然油塗装などを利用し、
改めて日本文化の継承を踏まえた “ いろ”を再認識し追求していきたいと思います。
自然の美、伝統の技、素材の可能性を大切にし、生活を豊かにするものを作り続け、
将来性のある日本の“ いろ”を探り続けていければ幸いです。 

They say Finnish and Japanese sensitivity to nature is very alike. 
In Finland, Shiraki (White wood, Birch) is mostly used in daily Finnish life.  
In Japan, we have been cherishing forest and protecting nature from 
generation to generation. We both are living with the blessing of the forest. 
Nevertheless, we Japanese are facing a danger in Japanese forests today. 
Because of depopulation, there are not enough people 
to take care of “planting” “cultivating” and “harvesting” which we call “Circle of 
nature”, and accordingly it is now collapsing.  
Taking this opportunity of exhibition in Helsinki, 
we hope to verify the virtue of Finnish attitude towards nature. 
And thus we hope to keep the virtue of Japanese feeling towards nature 
and traditional skills of making good use of the typical Japanese material, 
bamboo, and of the special lacquering using “urushi” and other natural oils, 
which Japanese young generation today is less aware of.  
Our aim is to find how to relive an Art of Japanese tradition which 
would help us improve the “Quality of Life” , in collaboration with Finnish designers.
■出展メンバー  
【日本】   
1)十時啓悦 武蔵野美術大学教授 http://www.musabi.ac.jp/koude/wood/top.html 
2)井生文隆 山口県立大学教授 http://blog.ypu.jp/fio/ 
3)太田邦宏 orihinuk代表 http://orihinuk.jp/ 
4)中川岳二 take-g toy`s 代表 http://take-g.com/ 
5)平川和明 LB FURNITURE WORKS 代表 http://www.lb-furniture.com/ 
6)中谷昭子 ラップランド大学 大学院生   
7)竹部徳真 山口県立大学 大学院生  

【 フィンランド 】  
8)中井忠佳 グラフィックデザイナー フィンランド在住 http://www.nakaidesign.com/in-design/  
9)マルック・コソネン 元ヘルシンキ芸術デザイン大学教授 http://www.markkukosonen.com

この展覧会は、恩師である十時先生の呼びかけにより、
フィンランドでもデザイナーとして活躍されている山口大学の井生先生と
武蔵美の先輩の太田さんが中心となり開催の運びとなりました。
(上記、展覧会要旨は太田さんが考えてくれたもの、カッコいいです!)
フィンランド在住のデザイナー中井さんの助けで、
現地での準備も完璧に進み、とてもよい展覧会になりそうです。

最初は、十
時先生と僕で海外で展覧会をしようという話から始まったのですが、
このかたちになってほんとよかったです。
今にして思えば太田さんの力なくして、
この展覧会がまとまったものになったとは考えられません。
教授陣と打ち合わせをして、若手をサポートしつつ、作品作りもする。
こういうのをリーダーシップというのでしょうか、
作品作りで手一杯の僕には全くといって備わっていないものだなぁと。
ほんと太田さんの御陰さま、感謝します!

いろいろと先輩に甘えている分、作品作りは頑張らねばなりません。
新作、是が非でもよいものにしなくっちゃ。
展覧会に僕なりの「いろ」が添えられるように、明日も早起きだ!
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