でっきるっかな!
2010.6.12
さてさて、フィンランドでのグループ展まで一週間と迫ってきました。
17日には飛行機に乗って・・・。
って、おい!
でっきるっかな?でっきるっかな!パヤパヤパッパ~?
新作の一輪挿しはできてるのかね。
旅の準備もあるので、普通の個展のように搬入の朝まで夜通し塗装とか無理ですよ!
今どんな感じか制作を巻き戻して見てみましょう。
でっきるっかな?
たくさん作ってます。
今までで一番ロングな目に挑戦、でっきるっかな。
ホラーじゃないよ、あれ?ビックリして口から何か出てますよ!
着物は作るのが大変なので、なるべく薄く切り分けて、でっきるっかな。
さて、頭と着物を圧着すれば、寄せ木作業は完了です。
え、え、何?このカワイくない感じのやつ?
ちょっとまじホラーじゃん!
自分で設計したのにもかかわらず、この段階では毎回少し不安になってしまいます。
ほんとに可愛くなるのかな?でっきるかな、パヤパヤパッパ~?
いよいよ削ります。
ぐるんぐるん、ぎゃ~目が回る。
なんか頭が伸びてきちゃった。
徹子かな、黒柳の徹子かな?
でっきるっかな?でっきるっかな!パヤパヤパッパ~?
ふりが長過ぎましたが、可愛くできて一安心。
後は、かんざし付けて、塗装して、ぎりぎりセーフで、でっきるっかな!
お久しぶりです。
taishi (2010.6.13 22:24)教えていただいた通り、まつもとクラフトフェアーに行ってきました、とても参考になりました。ありがとうございます。
六本木の展示会の時にお話しさせていただいた、橋本です。
工程を細かく写真で公開していただいて分かりやすく、大変興味深いです。
ちなみに目の部材は、どのようにして仕上げの寸法まで丸めるのですか?
大変そうですが、頑張ってください。
>taishiさん
中川岳二 (2010.6.14 07:04)お久しぶりです。
まつもとクラフト行きましたか!いいですね~。
ぼくは今年は忙しすぎて、行けなかったのです。
行けないとなると、
すごくいい作品があったんじゃないかなぁ、
見たかったなぁ、と思っていました。
さて、目は糸のこで切り出した後は、
ヤスリで丸く仕上げます。
いろいろと方法を考えたのですが、
内側の黒目部分から正確に白目を出そうとすると、
結局は手で微調整するしかないという結論です。
時間がかかる作業なので、
なるべくロングに作れるようにして、
一本で3体分くらいの目になるようにしています。
もう少しロングに作れるように挑戦中です。
はじめまして。
ヒロコ (2010.6.14 20:27)『芸術新潮』で中川さんの作品に一目ぼれして、
大ファンになりました。
今回の記事で、あのかわいい子たちの衝撃の姿を見られて感激です!
フィンランドまではなかなか行けるものではないので、
日本で中川さんの作品にお目にかかれる日を楽しみにしています。
よい旅を!
>ヒロコさん
中川岳二 (2010.6.15 19:32)はじめまして!コメントありがとうございます。
『芸術新潮』で見て頂き、
気に入ってくださったとのこと、とても嬉しいです。
たしかに「衝撃の姿」ですよね。
ひとつ目を削りだすまでは、ドキドキして気が気でないという感じです。
なにしろ沢山作ってしまっているので、
どうにも可愛くならなかったら・・・・。
考えると恐ろしいです。
設計の段階で決まっていることなのですが、出来上がるまではドキドキです。
日本での個展は一年ぐらい先になるかと思いますが、
よい作品を沢山作って、
見に来て良かったと思って頂ける展示ができるよう努めますので、
どうぞお待ち下さいませ!
詳しく教えてくださってありがとうございます。
taishi (2010.6.16 01:21)やはり手作業になるんですね。
中川さんを見習って、自分もがんばります。
フィンランドのお話も是非アップしていただきたいです。
>taishiさん
中川岳二 (2010.6.16 11:45)手作業なんです、やっぱり。
正確に正確に作ろうとすれば、
きっとコンピューターで制御された機械で作る方が
早いし「うまい」かも知れません。
だけれど、きっと手作業の中にある、
個人個人のクセのようなものから生まれる、
微妙な揺らぎが、工芸を工芸たらしめるのかな、なんて思います。
フィンランド報告、いろいろしたいと思っています。
文化の一端が見えるような報告ができればよいですね。