2008年 一覧

光。

わが家にもついに、光がっ!
まぁそんな大袈裟なことではなくて、フレッツ光です。
中野市の吉田にもようやく今年の2月辺から、
NTTさんが光をそそいでくれたので、早速導入。
朝も早よから工事にきてくれました。
ぼくはプロバイダーのぷららに契約変更の電話をいれる。
そこで、問題はっせい。
「お客さまの契約プランは、セットプランですか?パックプランですか?」
「え?わかりません。」
「NTTの方から言われていると思いますが、、、」
「う~ん、言われたかなぁ、書類にも書いてないですけど。」
「セットかパックかわからないと、お話を進められませんので、
 NTTに問い合わせて、もう一度ご連絡ください。」
「わかりました。」
しかしセットとパックって名称はややこしくないか。
プルルルル、プルルルル。
「はい、フレッツサポートセンターです。」
「プロバイダーに言われて、私の契約がセットプランか、パックプランか知りたいんですが。」
「えっと、セットプランかパックプラン?でございますね。
 少々お待ちください、確認いたします。」
あまり良くわかっていない様子。
「お待たせいたしました。お客さまのご契約は『個別セットパックプラン』になります。」
「・・・。セットかパックかと聞かれているんですけど。」
ていうか、個別なのにセットって?更におまけでパックまでしちゃったよ!
ネーミングおかしくないか。
どんな眠い会議してるとこういう名前に決定してしまうんだろう・・・。
「そのようにご契約されているので、セットかパックかこちらでは分かりかねます。」
「そう言われても、NTTとの契約ですから他に聞く所がないです。」
「少々お待ちくださいませ。」
こういう時って、ほんと誰が間違っているのか分からなくなり、
自分がおかしなことを言っているんでは?と疑心暗鬼。
「お待たせいたしました。ぷららはセットかパックか2択で聞いているんですね?」
「はい、そう言っていたと思います。」
「2択でしたら、セットだと思います。」
ファイナルアンサー?っておいおい、いつからクイズになってたの。
プルルルル、プルルルル。
「NTTに確認しましたら、セットプランでした。」
「わかりました。ではお手続きの方、続けさせていただきます。」
お、正解だったのかな。まぁ2択だしね。
名前や住所などなど一通り確認していって、また難題が。
「ぷららには独自のフィルタリングサービスがございまして、
 3段階に設定することができます。
 暴力的なサイトやアダルト的なサイトの閲覧を規制することができますが?」
「規制ですか、それってどのくらいのレベルなんでしょうか?」
「どれくらいのレベル・・・ですか?」
たしかにレベルと言われても困るだろうね。
う~ん少し考えて思わず、
「例えば『必殺仕事人』のページを見ることは可能なレベルですか?」
と聞いてしまう。
題名だけだと『必殺』だけにかなり暴力的だが、
藤田まことが演じる中村主水のしがない公務員的お役人が、実は・・・、
というなんとも痛快でいてちょっぴり切ない時代劇の定番中の定番。
これがフィルタリングされてしまう様なサービスならば、サービスにあらず!
「すみません、具体的にはわかりかねます。」
笑い出しそうなのに、こらえながら真面目に答えるオペレーターさん。
ぼくは自分で言っといて笑ってしまう。
こういう時の感じほどおかしいことってないですね。
「それじゃあ選びようがないじゃないですかぁ、どうしよう。」
実際ある程度具体例がなくては、判断のしようがないと思う。
「変更は可能ですのでとりあえずフィルタリングしないということで、いかがでしょう。」
こんな調子で、3項目のフィルタリングサービスをすべて回避。
一連の手続きで、釈然としないハッキリしない選択と判断をせまられ、
なんとも言えない気持ちになった。
この気持ちどんな風にセットしてパックすれば個別に解決できましょか。
そんなこんなで、無事変更手続き完了、工事も終了。
おおっ、光は早い。
なんだかんだで、みんな適当でも地球は回ります。

コメントをどうぞ

『江固二のエコジャポン』第四回

「すみません、決まりですから・・・。」
食べられないとなるとよけいに食べたくなるもので、
江固二はくやしい気持ちになった。
「お気持ちは分かるんですが、
レジのシステムで時間の過ぎたものは会計できないようになっているんです。」
グ~ッ、また江固二の腹がなった。
恥ずかしさでは、かなり絶妙なタイミング。
かわいそうに思ったか、奥にいた別の店員が声をかける。
「たしか明太子ならまだあったと・・・」
「そんなんじゃないんだよ、タラコじゃなきゃ!あぁ~~!」
江固二はまっ赤な顔をしてコンビニを飛び出した。
うっすら泣いているようだった。
東京は冷たい、
そんな風に感じている今の江固二とは対照的に、
冬の柔らかい日差しがポカポカと暖かく、
よく手入れされた公園の木の枝には、鳥が気持ちよさそうにとまっている。
江固二はベンチに座り、持っていたガムを噛んでいた。
あと10分早くコンビニに入り、タラコをゲットしなかった自分を恨んだ。
「あぁ、腹が減った・・・。」
目の前をヘッドバンキングしながら横切るハトを見てつぶやいた。
焼き鳥ならネギ間だよなぁ、などと考えてしまうほどに空腹だ。
ハトを目で追うと、進む先には餌をまくおじさんの姿。
もう餌でもいいから欲しいなぁと、ポカッと口をあけていると、
「おい、兄ちゃんこっちこいよ!」
おじさんが手招きしている。
「どうした青い顔して、これでも食うか。」
おもむろにビニール袋から、おにぎりを出す。
「えっ。あ、ありがとうございます。」
ほんとうに餌をくれるとは思わず、ビックリして見てみると、
なんとタラコのおにぎりである。
江固二の顔に笑顔が戻り、ほほに涙がつたった。
「なんだよ、泣くこたねえだろ。そんなに腹へってんのか?なんなら弁当もやるよ。」
「そんなぁ、わるいですよ、こんなにいただいちゃ。」
と、言いながらも腹のすいた江固二は、鞄からマイ箸を取り出し食べだした。
「気にすんな、今日はミスったとか言って、コンビニの兄ちゃん沢山くれたから。」
江固二はギョッとして消費期限を見た。
弁当は昨日の日付け、おにぎりはどうやらさっきのものらしい。
「なぁに大丈夫だって。この季節なら一週間くらい平気な時だってあるし、
防腐剤の効果が薄れてきてかえって旨いくらいだって。」
「そうなんですかぁ!」
そう言われてみると、すごく美味しい気がしてきた。
タラコのおにぎりもほおばる、めちゃウマである。
そう言えば以前、LEMLの会報でも賞味・消費期限の曖昧さと、
残飯問題について特集されていたことを思い出した。
どういった内容だったかよく思い出せないのだが、
こんなところで実践してい人に出会えるなんて、東京のエコは進んでいると思った。
つづく。

コメントをどうぞ

『江固二のエコジャポン』第三回

「まもなく原宿~、原宿~。」
江固二は八ッとして、若者にお礼を言うと原宿駅で電車を降りた。
今日東京に来たのは他でもない、
江固二が三年前から会員になっている『LEML』こと、
NPO法人『ラブアース・オブ・マイラブ』の東京集会に参加するためなのだ。
長野支部のエコトレッキングや落ちりんご狩り、
諏訪湖エコライブなどの活動には毎回参加してきた江固二だが、
東京で開かれる全国集会は今日が初めてだ。
代々木公園に着くと、既に沢山の人が集まっていた。
江固二は受付を済ませ、予め知らされていた場所に向かう。
午前中は公園を中心に街のごみを拾う
ライフクリーン活動を参加者全員で行うことになっていて、
江固ニは公園の北側を担当するグループだった。
「皆さん!はりきってがんばりましょーーっ。」
リーダーのかけ声で江固二のグループは清掃を始める。
公園の中は思っていたほどゴミはなく、30分もすると江固二の担当場所はキレイになった。
14年ぶりの東京で緊張していのが、ひたいに汗がにじんだらリラックスしてきた。
グ~ッ、気が緩んだせいか江固二の腹がなった。
そういえば慌ただしく家を出てきたので、朝から何も食べていなかったことに気がついた。
江固二はまずいかなぁと思いつつ、近くに見えるコンビニにダッシュ。
ぼくの場所はキレイになったし、
サボリじゃないよと言い訳しながら、おにぎりを選ぶ。
ラッキー!江固二の定番タラコがひとつだけ残っていた。
大好きなタラコとツナを手にレジへ。
店員さんはバーコードをピッとやると、焦った様子で食品表示を確認した。
「す、すみませんお客さま。
こちらタラコの方、消費期限を10分過ぎてしまっていて・・・。
申し訳ありません、商品の入れ替えミスだと思うのですが。」
「そんなぁ、タラコじゃなきゃだめなのに。10分くらい、いいですよ~。」
つづく。

コメントをどうぞ