西へ東へ欅の旅。
今週は欅(ケヤキ)を探しに、名古屋、茨城に行ってきました。
木材はどれも貴重ですが、とくにケヤキは稀少であり高価な木です。
もちろんピンキリなんですが、ぼくが使っている目のつんだ(木目が細かい)木は、
日本にあるものはほとんど採り尽くされてしまっているので、かなり入手困難なんです。
しかもぼくのような少量の購入で、しっかり選びたい人は敬遠されることもあり、
ケヤキ屋さんと出会うことじたい難しい。
いい材料を手に入れることはつねに悩みです。
『風人と雷人』を購入してくれたKさんに作品を届けた時に、
いろいろ話をする中で、
最近は手持ちのケヤキが少なくなってきていて、
心細くなっているのが話題になりました。
Kさんはそれを気に留めていてくれ、
後日「ケヤキ屋、見つかったよ!」との連絡をくれました。
Kさんは流通関係の会社をしているので、その辺(木材屋さん)にも通じていたのです。
いや~、ほんとうに感謝です。
そんな訳で、ケヤキを買いに再び名古屋へ。
あるとこにはあります。
興奮のあまりケヤキ達と記念撮影してもらいました。
オダギリジョーとケヤキどちらと並んで撮りたいか?と聞かれたら、
皆さんもそうだと思いますが、そりゃもうケヤキです。
小学校入学式以来のこの緊張、伝わることと思います。
もしここで地震がきてケヤキに埋もれて死んだら、それはそれで本望だと言えるでしょう。
『中川岳二、ケヤキと共にここに眠る』そう刻んで下さい。
左の写真のケヤキは「トロの部分」と表現される最高の目の積んだ正目、
うへ~奇麗だ~。
さすがにこれは買えませんが、なかなかよい買い物ができ大満足です。
夜はケヤキの余韻と共にKさんと一杯やって、すっかり酔っぱらいに。
この焼き鳥屋さんの店主は元フランス料理のシェフということで、
斬新かつメチャうまな品々でお腹も大満足。
作品を通して生まれる出会いの大きさと広がりは、留まることを知りません。
ご縁に重ね重ね感謝です。
切りがいいので、東へ編はまた今度。