土蔵が動いた!

うちには古い土蔵があり、昨年建った住居と工房で中庭が出来るプランになっています。
古いだけあってあれこれ補修がしてあり、あまり美しいとは言えないので、
住居を建てるのと一緒に直す予定でした。
しかし、大工さんが土蔵の様子をよく見てみると、東側や北側の柱や土台が腐っていて、
簡単には直らないとのこと。
壊すにしても、残すにしても、なかなかの大工事になりそう・・・。
さて、あれこれと家族で話し合った結果、やっぱり直して残そうよと。
思い切って展示スペースにしちゃおうよと。
土台が腐ってる上に、昔の石の基礎にのっている蔵を直す。
言葉で言うのは簡単だけれど、いったいどうやって直すのか?
いったんバラバラにするのかな?腐ったとこだけ入れ替えるとか出来るの?
昔の基礎は低いし、直してもまたすぐ駄目になっちゃうんじゃ?
壊さないで家の土台が直るものでしょうか?どうやるのでしょうか?
実は動かしちゃうそうなんです!
家を!てか土蔵なので相当重いと思うのですが、動かしちゃうのです。

いよいよ始まります。
北側の壁を崩してみると、シロアリにやられたか、
柱がすかすかのウエハースみたいになっています。
年代物のジャッキで、おいこらしょっと持ち上げていきます。
土蔵を動かす「引き屋さん」はなんと2人で全ての仕事をしています。
木で作られたレールに載せられて、いよいよ動かします。
この日ばかりは助っ人がくるのかと思いきや、やっぱり2人で動かす!とか。
まじですか?!
原始的と言っては悪いのかもしれませんが、鉄のコロにのせて転がします。
特殊な押す道具で少しずつ慎重に動かします。
ここまで全て人力のみです。
さあ、北側へ横に動きました。
また数日後、今度は東側に大きく動きます。
さすがに助っ人が沢山くるかなって思ったら、今日も2人だけ、しかも人力でいくそうです!
今度はこんな道具が飛び出しました。
引き屋の職人さんが1人でひっぱり、1人はコロの調整です。
目の前の光景が現実とは思えません。確かにユックリと動いています。
手前が元あった場所、随分動きました。
 
元の位置に、新しい基礎を作り、土台を作って戻します。
どんなSFの超大作より、目の前の出来事の方がスリリングでワクワクに思えた日でした。
昔話で、借金の形に蔵を取られたなんて話を聞いたことがありましたが、
比喩かなにかなんだと思っていたら、実際持っていっちゃうてことだったんでしょうか。
どうなんでしょう?
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ありがとう「今敏監督」。

調べものをしようと、いつものようにGoogleを開く。

iGoogleのトップ画面の急上昇ワードに『今敏』の文字があるのに目が止まる。
僕も大ファンの、アニメ映画監督今敏さんだ。
あれ、新作でも発表かな?やったね!なんてクリッククリック。
・・・・・。
え、え、ウソでしょ・・・「死去」の文字。
まだ若いはずだし、なにかの間違えでしょ、いやでも、あの今敏監督に間違いないのか・・・。
ググればググるほど、事実に近づく。
新作の制作半ばにして、倒れられたことどんなに無念であったことか。
もしも願いが叶うのならば、どのようなかたちであれ新作が完成し、
上映される満員の映画館で手を合わせ冥福をお祈りしたい。
すべての創造の始まりは、「影響を受けた」とか「模写をした」などなど、
いわゆる「モノマネ」。
その連鎖やドミノ倒しで、つぎつぎと新しい創造が生まれ続け、広がっていく。
だとするなら、今敏監督が倒したドミノの数は僕も含めてどんなに沢山だろうか。
これからもつづく連鎖の数は、数え続けても追いつくことはないのだろう。
コトン、コトン、コトン・・・日本で、世界で、また一つドミノが倒れた。
ありがとう「今敏監督」。
こころから。
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藤森照信展。

僕の母の実家は同じ長野県の茅野市という所なのですが、

その茅野市にある茅野市美術館で開催されている『藤森照信展』に寄ってきました。

ん!何これ?UFOなの?家なの!
会場に着くなり、ちょっとーーーっ浮いてる!テンションあがります。
人が吸い込まれていく?・・・大丈夫か!おい。
あ、乗ってる。
お、ここから入るのか!楽しいいい。
(実際はチケット購入後、順番待ちがあります。確認していませんが小さい子供は無理かな。)
いい!んですけど。
すっごく落ち着いちゃうんですけど、まぁまぁお茶を一杯飲みたいな。
けっこう揺れますが、恐くはありません、心地よい揺れという感じです。
晴れていればもっと楽しかったかなぁ、と思いつつこれを体験できて満足でした。
さて、
母の旧姓は藤森でまわり近所はだいたい藤森、藤森照信さんも同じ小学校だったとか。
母にとっては思い入れがあるらしく、
以前から「茅野にすごい人がいるよ」とよく話題にしていました。
いまや茅野を、いや諏訪を、いや長野を、てか日本を代表する建築家ですね。
講演会を聴いた時も、地元の人達からの人気の高さも伝わってきました。
写真の『空飛ぶ泥舟』は地元住民とのワークショップで完成させたもの。
小学生たちも手伝って、立派な作品に仕上がっていました。
おそらく今後自身を代表する作品の一つとなるものを、
市民とつくっちゃうのがいいなと思いました。
最初の写真、ウソみたいというか、CGみたいに思いませんでした。
ちょっと現実味がないという感じ。
講演会で本人も
「(写真にすると)下手なCGに見える、もっとうまくやれよ!(という感じ)」と言っており。
こういうものに私たちが慣れていないんだね、自分も見たことないとも言っていました。
建築史家でもある藤森照信さんが言うのだから間違いないのでしょう。
世界初!舞い上がった建築!?『空飛ぶ泥舟』。
茅野市美術館でまだ見れますのでぜひ。
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