作っている途中 一覧

東へ。

さて、東へ向かいます。
この日は移動日なので、途中いろいろ寄り道をしながら。
自分で東名高速に乗るのは初めてだったので、かなり楽しめました。
まずは浜名湖、朝の光が眩しいです。

お昼を食べるついでに浜松インターで降りて、一度は見なきゃ、はっ浜松城!
えっ、ちいさ~い・・・いや、なかなかどうして立派です。
敷地内の美術館によったり、家康公の像に挨拶して再び高速へ。

ふ~じは♪にっぽん、いちのやま~♪
ほんといい景色、絵になるヤツです富士山は。

そして埼玉の実家に到着、いよいよ次の日ケヤキを求めて第二弾。
朝早く家を出て向かうは茨城です。
思っていたより早く到着、
案内されるとビックリ!アリエナ~イ、ニッポンスゴ~イ。


長旅の疲れか、いつの間にやら天竺についていたのか?ケヤキ天国か?
生きたまま天国に着いてしまったらしい。

見渡すばかりケヤキの山、山、山・・・。
ありすぎて逆に選べない。
下の写真は樹齢400年のケヤキ!美しすぎます、眩し過ぎます。
もしも仏がおわすならば、きっとこのような光を放っていることでしょう。

実はこのケヤキゲットしました。
まだ割ったばかりの板なので、少し寝かしておく必要があるのですが、
今からこれで何をつくることになるのか、楽しみです。
今回の欅の旅は、とても実りの多い旅になりました。
ぼくは材木屋さんとすぐに仲良くなれます。
木だけに気が合う・・・?って冗談じゃなく、木を好きな人に悪い人はいません。
これ、材木屋さんが言っていたんですけど、たぶんホントです。
熱いケヤキトークで盛り上がってしまい、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ケヤキの量もすごいので、1日じゃとても全てを見れないし、
今度行く時はもっと時間を取って出かけようと思いました。
この日は他にも見なくちゃ行けないものがある上に、
長野に帰らなくちゃならなくて、慌ただしくていけません。
ここ最近ほんと良い巡り合わせが多くて、そうとういい運気が巡ってきてるのかも。
いい材料は手に入ったので、あとはいい物をつくるだけですね。

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ついに!


お世話になっている機械屋さんから「見つかったヨ!」との連絡。
もうかれこれ2、3年待ったでしょうか、ついに来ちゃった!
写真は自動鉋と手押し鉋という木工機械です。
新品はとても買える値段じゃないのだけれど、中古で良い出物があったのです。
定年で仕事を辞める建具屋さんがあったそうで、機械達も引退するところが
有り難いことにぼくの工房にやってきました。
自動鉋は最大加工幅500mm!、手押し鉋は300mm!夢のようであります。
今まで使っていた小型のものでは、いろいろと制約が多かったので、
これで創造の幅も広がるってもんです。
なにせ古い機械なのでいくらか問題はあるものの、
鋳物でしっかり作られたものなので、精度は充分でてくれます。
ようは刃物が回転するだけの単純な機械なので、
最新とか、流行り、などとは無縁なので古くてもまったく問題なしです。
製造年を見ると昭和40年、ぼくがマイナス13歳の時です。
母がまだ高校生だったと思うと考え深いものがあります。
ぼくが仕事を終える時が来たら、また誰かが使ってくれるように大事に使いたいです。
ものをつくる上でいつも考えていることは、
自分が作ったものは、自分より長生きするということ。
想像を飛躍させて物質まで戻して考えれば、
材料としてぼくの手にやって来るまでにも、
何年も何十年も、もしかすると何十億年も前から存在していて、
ほんの僅かな時間をぼくの所で過ごしただけだということ。
材料が作品になって、買って下さった方の手からまた、
誰かの手に渡って行くことを想像して見ると、
もの作ることにどんなに真剣になっても足りないと思うわけです。

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アイデアのカスすっか。


アイデアって、出すんでしょうか、出るんでしょうか?
ぼくはアイデアが出ないで悩んだことがありません。
と言うより悩んで出るもんじゃなかろうと思ってるとこがあります。
学生時代の恩師が、
「悩むってのは、机に向かったうんうん唸ってることじゃなくて、
外に出て沢山のものを見ることだ。」
なんてなことを言っていました。
これは真理だと思います。
今は田舎に住んでいるので、美術館などなかなか行けないけれど、
学生時代に溜め込んだ資産が、頭の中でいい塩梅になって、
ぼくを助けてくれます。
アイデアをつめてディテールを決めて行くのは、
時間もかかるし悩みどころは多いのですが、
ヒラメキの段階で悩んだことってないし、
アイデアはいくらでも浮ぶのは、
学生時代に美術館代だけはケチらなかったおかげですね。
ぼくはスケッチもしますが、いきなり立体で考える方が得意なので
アイデアを考えている時の机の上は、かなり散らかってます。
これ、ほとんどはアイデアのカスです。

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