つくるよろこび。
'11.2.12
寄せ木の作品を制作する過程はほんと地味です。
その地味をひたすら繰り返していくのが制作の8割ぐらいかなと思います。
製材しては張り合わせ、張り合わしたものを製材し、また張り合わせる。
必要なのは正確さと根気だけ。
正直、「作るよろこび」なるものを毎日感じられるような作業ではないのですが、
木を寄せたものを製材した時にドッキとするくらい美しさを感じることがあります。
木の色味の美しさは、一種の木でも感じることはもちろんできます。
でも数種の木を並べると、それぞれの木が持つ色や質感が際立って見えてくるようで、
僕はドッキとしてしまう。
学生の頃に初めて木の色の美しさを意識した時の感動が、
僕の作り手としての原動力なのだとふっと思い出す。
「作るよろこび」ってそういうことなのかもしれませんね。
:ご連絡
『KURA』の記事で「2月20日発売の3月号に掲載」と書きましたが、
掲載が延期されることになったそうです。
掲載号などはわかりしだいお知らせします。