大琳派展 ~継承と変奏~

先日、上野の東京国立博物館に「大琳派展 ~継承と変奏~」を見に行きました。

これだけ沢山の「琳派」の作品が集まる機会もそうないというので行きましたが、
あまりの作品の多さに満腹、満足なうえ、平日なのに大混雑で、
もう数年は「おかわりはいりません」と思ってしまいました。
とはいえ、海外のコレクションからも運ばれてきた名作、名品の数々は
「琳派」という数百年の時に耐えた普遍的な美を伝え、
いわゆる日本的というか、
J~とか、サムライジャパンや、クールジャパンなどなど、
日本に居ながらにしてアチラから見たような、
屈折した意識では表現することのできなくなってしまった
「日本の美」の存在を教えてくれているように思いました。
題名にあるように数百年という時の中で継承され、変わりながら、奏でられた、
琳派の美のダイナミズムや完成度の高さは、
移ろいやすい現代の美術や表現では、奏でることが難しいもののように思います。
まぁとにかく、酒井抱一の超絶的な色彩感覚、構図のバランス、
強く伸びやかな筆づかい、繊細な細部、どこを見てもめちゃすごいです。
一人で描いたのか、組織的に描いたのか、詳しくは知りませんが、
いくつもの天才的な才能を持ち合わせた、類まれな人だと思いました。
光悦、宗達、光琳、乾山、抱一、基一、と受け継ぎながらも、
それぞれが強い個性を持ちえたというのは、
今のような、短いスパンの中で人と違うこと奇抜であることを個性的とする、
独り歩きな「個性」のありようを、自分の仕事を含め考えさせられました。
混んでるのがいやじゃなければ、日本の美を感じに、
「大琳派展」に行ってみてもいいんじゃない?、おすすめです。

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吉岡徳仁「セカンド・ネイチャー」展


21_21 DESIGN SIGHTに、吉岡徳仁さんがディレクションした
「セカンド・ネイチャー」展を見に行きました。

この展示は一言でいうと、かなりすごい!!です。
どれくらいかと言うと、ぼくは吉岡さんの作品のある展示空間に入った瞬間、
美しすぎて!あやうく絶命するところでした。
たしか神様が言っていたとかいないとか「人間には二種類の者がいる」と、
それは「セカンド・ネイチャーを知る者と、そうでない者だ」と。
えっ!そうだったの。
よかった~、ぼくは「知る者」ということで。
もしまだ「そうでない者」な人がいましたら、早く見に行ったほうがいいかもです。
こんな美しい体験、なかなかできるものではないです。
超!おすすめです。
ほんとうにず~と居たくなる空間なので、たっぷり時間をとって行ってください。
ぼくは、時間を忘れてぼ~と眺め続けてしまい、
自分が今後表現していく方向に、とてもいいヒントをもらうことができました。
ものづくりを仕事にしている人には、かならずよい刺激になると思います。

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三沢厚彦展『アニマルズ '08 in YOKOHAMA』

先日、横浜そごうに三沢厚彦さんの『アニマルズ ’08 in YOKOHAMA』を見に行きました。
三沢さんの『アニマルズ』は既に2回見に行ったことがあり、
今回の展覧会の内容とも重なる作品が多かったのですが、
ポスターのライオンを見たら行かずにはいられなくなってしまいました。

しかも三沢さんの作品はぼくの娘も大好きで、見せてあげたいと言うのもありました。
三沢さんの図録や絵本、絵はがきなど、生まれてこのかた穴の開くほどみています。
もともと犬が好きな娘は、三沢さんの作品でも犬が好きなようで、
どんな反応を示すのか興味津々。
埼玉の実家から横浜までは、ちと遠く、
途中乗換えで荷物を忘れるハプニングに見舞われ、くたくたで到着。
無くなったオムツと離乳食を購入して、お昼休憩してから、いよいよ会場へ。
最初に出迎えたのは、動物が大行進する巨大な新作ドローイングです。
見慣れた絵に娘も興奮ぎみか?
つづいて白熊と白い小屋のインスタレーション、
いろいろな大きさの白熊が一頭づつ、大小の小屋の中に。
おおっ可愛い!と思いきや・・・あまりの迫力に驚いたか?泣き出す娘。
実物の三沢さんの作品はやっぱり力があります。
次は、まってました犬の登場!
犬と猫が数十頭、ところせましと並んでいました。
泣いていた娘は身を乗り出します。
普段、散歩の途中などに犬を見つけると「ワンワンッ」と吠え出す娘ですが、
犬の作品を見て興奮し、「ワンワンッ、ワンワン」・・・、
靴も電車に忘れてしまったので、娘は靴下で会場を歩き回り「ワンッワンッ」止まりません。
そのうち娘の興奮は最高潮になり、「ウォウッ、ウゥウッ、ウォ~~!ウォ~ッ」
犬の遠吠えならぬ、乳児の遠吠えが始まってしまい、会場に響き渡てしまいました。
まさか本物に出会えるとは思わなかったとでも言っているみたいで、
楽しいやら、驚いたやら、興奮冷めやらぬ内に、次のゾーンへ。
新作のライオンに始まり、ゾウやカモシカなど大きな作品を中心に
まるでサバンナにでも迷い込んでしまったかのように沢山の種類の動物が並んでいます。
これにはぼくが大興奮!新作のライオン最高です!
完成度の高さは言うまでもありませんが、細部まで彫りこまれて、
三沢さんのこの作品にかけた情熱をこれでもかというほど感じました。
全体的な造形のバランス(安定感)と、百獣の王の威厳と躍動感が、
均衡を保ちながら、動かずとも迫ってくる活き活きとした姿が彫り上げられています。
その奥にあるゾウに会うのは二度目ですが、
福音館書店『ぞうをつくる』三沢厚彦著をくり返し見ている娘は
なにか感じ入っているようでした。
おそらく本物はこんなにも大きかったかと言ったところでしょうか。
ぼくも二度目とはいえ、やはりこの大きさと力強さにはノックアウトです。
最後に待ち構えるのは、これまた新作のワニ!仰天です。
でかいっ、うろこを一つ一つまで彫りこまれてるっ、
口の中、歯の一本一本まで神経の行き届いた作品に仕上がっていました。
大きく開かれた口は、娘を一飲みにしてしまうような迫力で、
娘は最初少し怖がっていたようですが、
すぐにキャッキャッと喜び出して、拍手をしていました。
すばらし過ぎた展示内容だったので、結局全体を3往復して見終えました。
出口には記念撮影が可能な「こどもキリン」があり、とてもよい思い出になりました。
子供も大人も楽しめる三沢ワールド!おすすめです。

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