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田舎はいいな。


仕事の途中に外へ出て、ふと景色を見ると田舎っていいなぁとつくづく思う。
中野市は一通りのチェーン店は揃うくらいの、
中途半端な田舎ではあるのだけれど、
景色の中に山が入らない所はない立派な田舎です。(どっちだよ!)
ここに来てすぐの頃は、「世界をめざせ!」なんて言う兄の言葉は、
冗談にもならないような、戯れ言に類するようなものだったけど、
意外と可能なのかもね、なんて思えるようになってるなぁ、なんて。
まぁ実際、場所なんて関係ないんですけどね。
だって世界から見れば、東京の中野も長野の中野も大差ないもんね。

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F/style の仕事。


これ、うちの玄関マットなんですけど、すごく気に入っているものです。
3年前くらいに購入したもので、いい感じに家になじんでます。
使い続けて初めてわかる「ものの良さ」というものがあり、
そんなものとの出会いは、とても幸せなことです。
F/style」は2001年から五十嵐恵美さんと星野若菜さんの
二人がはじめた新しい「ものづくり」のスタイルです。
事務所のある新潟を中心とした地場産業や伝統産業と共に、
生活に溶け込むようなデザイン性と品質の高い生活雑貨を提供しています。
ぼくは今年の秋に彼女達にお会いする機会があり、
その仕事を見せてもらいながら、考え方などを聞くことができました。
話をする中でぼくが感じたことは、
彼女達は新しいものづくりを地道に、力強く続けていて、
その結果生み出されるもの達は、さりげなく、すがすがしいことでした。
地場産業にデザインを持ち込むことは、最近はブームのようなところがあり、
日本のあちらこちらで挑戦(?)が行なわれていますが、その多くは難航しているように見えます。
どんなにカッコイイものを考えても、売ることでつまずいてしまうからです。
日本でものづくりをする以上、価格が首を絞め「何故こんなに高いの?」
という一般的な感覚に理解を求めることは容易ではありません。
デザインをすること以上に理解を求めて行くことは、
地味でエネルギーのいる地道な作業です。
「日本の地場産業を中心としたデザイン提案から販路の開拓までを一貫して行う」
ことの重要性をいち早く感じ、実践(ここが重要!)しているのが「F/style」です。
長野県松本市のギャラリー灰月にて「 F / style 」の仕事 という展示会があります。
2007.12.8.sat.→12.25.thu.の日程です。
会場で何処かで見たようなもの達を手に取ってみると、
新しい「ものづくり」とはどういうことかを、
彼女達の仕事から感じることが出来ると思います。

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松井龍哉 展

ケヤキを買いに茨城に行ったついでに、これによって来ました。

水戸芸術館はとても面白い企画をすることで、
美術好きにはよく知られた美術館です。
茨城行くなら絶対寄らなくちゃいけません、
しかもロボットデザインで有名な松井龍哉さんの展覧会となれば何が何でもです。
ちなみに左の写真の塔は磯崎新さんの作品、芸術館のシンボルです。
展示の内容は松井さんのデザインした「Posy」や「Palette」を中心に、
飛行機やショップのデザインなど、
多岐に渡る松井さんの仕事を見ることができます。
ぼくもロボットを作品の題材としている端くれなので、
これは見ておかないと後悔すると思い、ちょっと無理して見に行きましたが、
その甲斐がありました。
ロボットを夢見てつくっている分にはただ楽しいだけですが、
現実の社会の中で利用されるように落とし込んで行くのは、かなり難しいことです。
単にカッコいいロボットをデザインするだけなら、
一応ぼくなんかも含めて多くの人にできることだと思いますが、
安全に美しく動き、社会にとって有用性があり、採算まで合わせるとなると、
これはもう新しい社会を創造するのに等しい難しい作業のように思いました。
この展覧会では夢への大きな一歩を見ることができ、松井さんの才能にワクワクしました。
ただ、どれだけの人が現実にロボットが生活の中に入って来ることを
望んでいるだろうという疑問は残りました。
ぼくはロボットを作る時、
それが現実になることよりも夢のままであることにこそ希望を感じています。
ロボットを現実化することは、
アポロ計画が月へ到達し、そこを頂点に尻つぼみして行くのと似ているように思えるからです。
宇宙という漠然とした夢が現実に近づくにつれて、
現実の社会でもっとやるべきこと(お金を割り当てる)ことがあるんじゃない?
と、夢見がちな少年に冷や水がかけられて大人になってしまうような。
宇宙ステーションや、月・火星移住とか・・・
その前に地球のことちゃんとしようよとか、
いやそれより失業とか基本的に大変なんですけど、とかね。
金のかかる夢は時代にも左右されます。
では夢ではない現実のロボットの使い道は?やはり介護や家事なんかだろうか。
松井さんの「Palette」はショーウィンドウを飾るマネキンロボットなんですが、
たしかに現実的な落としどころではあります。
う~ん正直、じゃっかん夢に欠けません?
もしかするとアシモの二足歩行がこの夢の頂点だったなんてことには
ならないだろうかと、ちょっと心配になってしまいます。
それって人がやればよくないか?という感じ、否めません。
会話のできるロボットが完璧に近づくば近づく程、
人と話していることとの差は無くなってしまい、ああ友達でいいやとか。
犬は犬でいいやとか(結果でてるかもしれません)。
「Palette」が動くのをスゲ~!って見ている時、
ふと思い出したのが銀座で見た大道芸。
「Palette」が白いマネキンだからかもしれないんだけど、
全身白塗りのサラリーマン風の人がピタッと止まっていて、
たまに少し動いて微妙な笑みを浮かべるという芸。
ただそれだけなんだけれど、思わず足を止めてしまって眺めてしまう。
かなり人だかりができていたっけ。
マネキンが動くというのは、ようは注目を集め服を美しく見せる効果を狙っている訳です。
動かないはずのものが動くことで人の注目を集め、
動くはずの人が止まっていることで人の注目を集める。
考えてみると不思議です。
ぼくとしては「Palette」が夢の途中であることを望む訳だけれど、
動かないものが動くことでできることが、
動く人が動かないことでできることと同じでは、
いささか寂しいと思ってしまいます。(別に比べることじゃないけれど。)
少し否定的なことを書いているようですが、
実際のところロボットに対する微妙な感じってあるし、
それ以上の期待というのもあると思います。
新しいことに挑戦するのは楽しさよりも困難なことが多いものですが、
松井さんのような総合的な才能に恵まれた人だから出来ることがあり、
それを期待させえる非常にレベルの高い展示になっています。
もし人型ロボットが社会に必要とされる日が来たなら、
この展覧会は記念碑的なものになるに違いないと思いました。

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