2010年07月 一覧

オープニングパーティー。

いよいよオープニングの日です。
この日は昨日の搬入の疲れをとるため、ゆっくりギャラリーへ。
展示の最後の詰めをし、パーティーの準備をして夕方に。
白夜のフィンランドは6時くらいでは、ぜんぜん暗くなりません。
日本の3時くらいの雰囲気かな。
ぼつぼつとお客さんが現れ始めましたが、外は降ったり止んだりの雨模様。
お客さんは沢山来てくれるかな・・・?

古いギャラリーですが、レンガの内装が味わい深いです。
我らが十時ティーチャー!英語は得意ではないといいつつも、
漆好きのお客さんと熱心にコミニケーションしています。
作品の魅力で、言葉を越えて通じ合うことができてしまうのかと思いました。
右の写真は山口県立大の井生文隆先生が、
フィンランドの文化庁?だったかの方に作品の解説をしているところ。
井生先生はフィンランドでの活躍が認められて、
『フィンランド白薔薇勲章騎士一級章』を同国より贈られている、いわばナイトな訳です。
井生先生は実際に紳士で、英語もできて、とても頼れる僕らにとってもナイト的存在でした。
さぁ、開始時刻の6時30分を回ました。
パーティーの始まりは、フィンランド在住デザイナー中井さんの、
バイオリニストの息子さんが奏でる日本の名曲で彩ります。
日本とフィンランドのハーフの息子さんは、長身でハンサム。
演奏も実にハンサム、皆聞き入ります。
バイオリンの音色で盛り上がって来た会場。
在フィンランド日本国大使、丸山博氏によるスピーチが始まりました。
日本文化やこの展覧会にあてた思いなどを話していただきました。
たぶん・・・、英語だったのでほとんど分からない僕です。
お寿司と日本酒で、オープニングに来てくださった方々に感謝!
お寿司はサーモン、あちらは本場なので脂が乗って美味しいです。
再びバイオリンを演奏してもらいながら、乾杯!
沢山の人に集まっていただけたので、日本から重い思いで運んだ酒の味は格別。
十時先生作のぐい飲みで振る舞われました。
想像以上の人でギャラリーはいっぱい。
日本に興味のある人や、フィンランド在住の日本の人など、溢れ出しそうな会場です。
作家それぞれに、ちょびっと英語で応対しています。
先輩デザイナー太田さんの漆塗りスピーカーはipodを音源にできます。
漆の効果があるらしく、大きさからは想像できない良い音がします。
大学院生の竹部くんも、作品を熱心に解説中。
学生の内に沢山の人に見てもらえるはとても貴重な機会ですね。
僕にとっても、直にフィンランドの人の感想が聞け、反応を見ることで、
いろいろなヒントが貰え、作家として嬉しい経験でした。
まだまだ展覧会は続きます。
が、明日からは合間を見てはフィンランド観光が始まります!
せっかく来たのですから、旅としても楽しまなくっちゃ。
つづく。
コメントをどうぞ

搬入展示。

時差ぼけか?昨晩の食べ過ぎか?
なんとなくフワフワしながら展示会場へ。
レイアウトを考えながらギャラリーの展示台などを動かし、
参加者おのおので作品を並べて行きます。
作品を宅急便で送った人も、手持ちで来た人も、
梱包は厳重にしているものの、
傷や割れなどがないか心配でしたが、おおむね無事のよう。

会場は壁面天井がレンガ造りで、いわゆる洋風な空間。
だからなのか、十時先生の漆作品はひときわ輝いて見える気がしました。
漆は欧米では「JAPAN」と呼ばれる程に、日本特有の塗料であり、
日本を代表する文化と考えられているのだとか。
フィンランドの町や家を見ていると、簡素に品よく暮らそうという感じが伝わってきます。
日本の(かつての?)暮らし方と通ずるところがあり、
日本の道具との親和性があるのかなと思いました。
さて、搬入作業もだいたい見通しが出て来て、お昼を食べに。
と、ギャラリーのお隣をのぞくと、なにやら家具のデザイン事務所のよう。
興味津々で見ていたら、中に招き入れてもらいました。
中は奥まで広がっていて、かなり大きな事務所。
今年の秋に新宿のOZONEリビングセンターで開かれる、
フィンランドのデザイン展に参加されるとかで、日本にも興味がありそうでした。
おそらく地元ではずいぶん活躍されている方なのだと思います。
「オープニングに見に行くよ!」といって別れました。
国は違えど、デザインやものを作る共通点があると、急に身近に感じるから不思議です。
さてさて、明日のオープニング、どうなることでしょう・・・。
つづく。
コメントをどうぞ

腹ごしらえ。

グループ展の展示会場であるアバインギャラリーを見学した後、

テンションの上がった一行は、旅の疲れも何のその、
フィンランド在住のデザイナー中井さんの事務所でディナーパーティー。
明日に搬入に備えて腹ごしらえといきましょう!
閑静な住宅街にある中井さんの事務所。とってもオシャレです。
壁には日本画。ワインで乾杯です。
ザ、ザリガニ!!ですよ~。
初めて食べましたが、エビというかカニというか・・・、ザリガニな味がしました。
お、美味しかったっす。
ワインを注ぐイケメンは、山口県いちと僕が認定したハンサムくんこと、
グループ展参加者の竹部くん。
武蔵美の参加者はもともと面識のある先生と先輩でしたが、
山口県立大の方々も井生先生をはじめ、気のいい人たちで、
この後の約10日間、とても楽しく過ごしました。
家の外も中も明るく見えますが、現地時刻は10時近く。
フィンランドは北の国、北海道よりずっと北極に近いので、
夏は太陽がなかなか沈まないのです。
いわゆる白夜というやつ。
日本の感覚ではまだまだ寝る時間という感じじゃありませんが、
お酒がまわったか?長野を出てから24時間が過ぎようとしているからか、
眠くなって来てしまいました・・・。
明日に備えてホテルにもどり、バタンキュー。
つづく。
コメントをどうぞ
2 / 2 pages12