ダニ・カラヴァン展
個展の合い間をぬって、いろいろな展覧会を見にいっています。
しかしなんです、東京は見たい展示がいちどきにありすぎて困るくらいですね。
さてまずは『ダニ・カラヴァン展』です。
これは山田節子さんに薦められて見に行きました。
世田谷美術館は砧公園のなかにあり、とても雰囲気のある建物です。
カラヴァンさんの環境彫刻なる表現って?と思っていましたが、
まさに一見にしかずで、すぐれた展示方法も相まって感動しました。
絵画表現から舞台美術、そして環境彫刻へ至る作家の軌跡をたどる
展示の流れがよくまとまっており、
最終的に到達するあまりにも巨大でいて、環境と調和した表現へと
作家が成長していくさまを感じ取ることが出来るようになっています。
見るものの感じ方はそれぞれでしょうが、
やはり、その美術館の学芸員さんの力量次第で
伝えたいことを明確にすることは可能なのだと思いました。
非常に優れた展示であったと思います。
この展示の良さを引き立てた装置として、美術館外の公園の存在もあげられます。
美術館自体が公園の環境を取り込んだような中庭を持ち、
公園を通り抜けて訪れる来館者に見る準備を促がしているようでした。
ぼくが行った時は、祝日ということもあってか公園は大勢の親子連れでにぎわっていて、
高校生のブラスバンド部のコンサート(かなりレベルが高い!)も開かれていたりと、
久しぶりの休日を美術館で楽しもうというぼくには贅沢な時間をすごすことが出来ました。
ということで、世田谷美術館はおすすめです!
他にもいい展覧会を見に行っていますが報告は後日。