木の管理2
2006.10.4
これは製材してパーツに切ったものです。
なるべく色や木目の近い木で組めるように名前を付けて整理しておきます。
昨日の『木の管理』ではかなりはっしょって書いたのだけれど、
このブログを木工作家を目指してる若者なんかも
見てくれているかもしれないので、もう少しちゃんと書きます。
テイクジートイズでは木材は、人工乾燥してあるものを買っています。
今の住宅環境は気密性が高く、湿度(温度)の変化が大きいため
木が動きやすくなっています(木は製品になった後でも湿度に応じて
膨張収縮を繰り返します)ので、天然乾燥だけだと木が反ってしまいます。
テイクジーの製品は小物ですが細工などが多いので、
割高でも人乾のものを選びます。
(ケヤキや一部のチークなどは天然乾燥6年以上のものを買います。)
人工乾燥とは言え使える材になるには2年くらいはかかります。
人乾の流れは、1年くらいかけて天然乾燥をし(厚みにより変化、目安一寸一年)
乾燥炉などで人工乾燥させます。
この状態では木が乾燥しすぎていたり、
材料の表面と中で含水量に差がありますので
シーズニングといって木を数ヶ月寝かせておきます。
信頼できる材木屋さんから買ってはいますが、
輸入材で現地挽き(海外で丸太から板状にする)の材などは海の向こうでのことですし、
日本(中野市)の環境に木を慣らす意味で、1年くらいは寝かせておきます。
何十年、何百年とかかって育った木なので、管理にも制作にも手間を掛けてあげます。
何十年も、できれば何百年も大切にしてもらえますように。