ながかった。
ほんとに長かった、そしてようやく出来上がった。
ここ2ヶ月は高速で時間が過ぎていき3週間くらい息がつけない状態。
ようやく一息ついてブログを書いております。
まずはお知らせです。
11月20日(水)から12月25日(水)まで、
東京のミッドタウンにあります「東京ミッドタウン・デザインハブ」にて、
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科の先生方と
卒業生の中で作家やデザイナーとして活躍している方の
作品を集めて展示する企画展、
『これからの「くらし」、これからの「かたち」』~クラフトとデザインの総合と未来形~
が開催されます。
恩師である十時啓悦教授に誘われて、ありがたいことに僕も参加させていただくことになりました。
先生に恩返しができるように、
今の自分のめいいっぱい、せいいいっぱいを詰め込んだ作品を作らねばと、
気負いに気負いまくって制作しました。
21号22号23号とナンバーなしの4種類を制作していましたが、
残り2ヶ月の時点で全部を完成させるのは不可能と判断し、
泣く泣く22号23号にしぼって制作しました。
明日の搬入に出かけるまでなんとなく手持ちぶたさで落ち着かないので、
過去の写真ファイルから約1年4ヶ月さかのぼってダイジェストでまとめてみました。
2012年7月、8月、9月
10月、11月
12月
2013年1月
2月
3月4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
「なげ~よ!」と言う声があちこちから聞こえてきそうですけど、ほんとながかった。
写真を撮るのは、面白いなとか、記録しとこうと思うところだけなので、
実際にはただただた、たんたんと図面に線を落とし込む日々と、
寄せ木を繰り返す日々が続いています。
長かったというより、永かったという感じです。
でも、よくできたと思います。
毎回、作品のできた直後って、いいとかわるいとかよく分からないという感じで、
ようやくゴールに着いた、もうヘトヘトです、とりあえず寝たいですと、思うくらいなんです。
すごく嬉しいのは、カタチが見え始めたくらいの時で、
これはイケル!という感覚がやって来て、小躍りしたいくらというか実際しちゃうくらい嬉しくて、
アドレナリンとかいうんでしたっけ、もう全身の細胞が指先一点めがけて躍動していく感じです。
自分の技術的な切れ味がもうビンビン来ちゃってて、
グラインダーなんだか、ノミなんだか、カンナなんだか、ヤスリなんだか、指先なんだか、
オレが木なんだか、木がオレなんだか、
何でこのアールが奇麗なんだか、奇麗だからこのアールを削りだすんだか、
木の繊維の束をあと25本くらい削るとそのアールが、
目指していたラインを描き出すという感じなんだと思います。
内側から張り出し外側から閉じ込める力、その緊張感を持って、奇麗な表面が出来上がる。
手が静かになり、指先が止まる。
もうその後は脱力で、あれ?こんなに疲れてたっけ、もう一月も過ぎてんの?とりあえず寝ますと、横になります。
今回は、いつもと同じなんだけど、なにかこう判断着かないけど、これはいいだろうと、
いや、これがよくない分けないだろうと感じるところがあって、
なにかこの先10年の方向性というか、自分の可能性の先が見えたようか感じがしました。
何を書いてるのか自分でもよく分からないのですが、やり切りましたということだと思います。
東京周辺にお住まいの方はぜひぜひ展覧会に足をお運び頂ければと思います。
次の個展のメインはこのシリーズなので、
もし楽しみにして下さっている方がいましたら、一足先に見にいってみて下さい!