土蔵が戻った。
2010.9.13
さてさて、前回のブログで動いた!土蔵が元の位置に戻りました。
動くのは一度見たものの、やはり驚きがあります。
土蔵の建っていた位置に新しい基礎をつくっています。
基礎の上に土台を設置し、再び木のレールが準備されました。
う~~しょ!人力全開でひっぱります。
一日かけて東から西にうごきました。北から南方向にもう一息。
こんなに年季の入った道具ですが、押す力はすごい強いみたいです。
いや~すごい!元通りの位置にピッタと戻りました。
お次ぎは、大工さんの登場です。腐った柱と交換する柱を現場で作っています。
今の普通の家は工場で作られた柱を使うので、現場では組み立てるだけということが多いとか。
腐った所を一カ所ずつ、慎重に交換していきます。
これは東側の柱の補修の様子。下部だけが腐っているので、途中から新しい柱に入れ替えています。
金物などで繋ぐのではなく、鍵上に切り出した材料をピタッと組み合わせ、
クサビを打ち込んで仕上げています。
おそらくは木の性質を熟知した日本の大工さんにしか出来ない技じゃないでしょうか。
さぁ、腐っていた柱が新しい柱に置き換わり、蔵が蘇り始めました。
後は新しい土台に、ホゾが収まれば一息つけます。
土蔵をゆっくりと下ろしていきます。
古い柱のホゾは、おおよそ100年前の大工さんが作ったもの。
新しい土台のホゾ穴は、今の大工さんが作ったもの。
グググ、グッグ、ゆっくりと収まっていきます。
引き屋さんがゆっくりと下ろし、大工さんがホゾを微調整していきます。
グググ、ゆっくりとホゾがホゾ穴に沈んでいきます。
お見事!ピッタッと決まりました。
お祭りのような、ある種の興奮とともに、
職人さん達の手で、土蔵が新たに生まれ変わったかのようです。
この後は、大工さんと左官屋さんで、壁や、床、扉などの修復作業です。
土蔵の中に入ってみると、どんな展示スペースになるのかワクワクと楽しみになってきました。
WOW! Beautiful craftsmanship. Great to see a job done so well!
John Rowley (2010.10.3 21:22)Auto translator – WOW! 美しい技能。 そうよくできているジョブを見ること大きい!