長野に帰りました。
わかりにくいですが、旅行から一旦埼玉の実家に帰り、
昨日と言うか今朝中野に帰ってきました。
今日はたまっていた、連絡などの仕事に追われて、
母に頼まれていた、お墓の草刈りをして、
汗を流しに温泉へ、ザブーン、いやー中野さいこう!
温泉からいつもの夜景を眺めると、やっぱここはいい所だとあらためて思います。
さて、旅行で見てきたものを色々と書きたいのですが、
昨日長野に帰る前に、東京で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに
参加してきました、面白かったので少し書きます。(参加予定の人は読まないでね)
このイベント簡単に説明すると、まっ暗闇の空間に
1人の視覚障害者の方<アテンド>に導かれて
数人の参加者と入って行きます。
なにも見えない暗闇の中で、最初は戸惑い不安になりますが、
徐々にみんなが声をかけ合って「ここ段差があります」
「もう少し右側の後ろにありますよ」初対面の参加者が
いつの間にか助け合って進んでいきます。
道をおおきく外れたり、遅れたりするとすかさず<アテンド>が
こっちですよ、と手を引いてくれます。
ほんとうになにも見えない世界で、まさに彼だけが『見えている』わけです。
彼は途中ソースせんべいを作ってくれたり、飲み物をついでくれたり、
やはり『見えている』んですね、おどろきです。
進むに連れてもっとおどろくことは、徐々に参加者みんなが上手に
『見れる』ようになっていることです。
実際には何も見えませんが、自分自身の足の裏や耳、鼻からの情報と、
他の参加者(ぼくの回は7人)それぞれの情報を声で共有することで、
視覚に頼らずに『見る』ことができるようになっているです。
目が見える人の場合、全ての感覚を通して得る外界からの
情報量の80%以上を視覚から得ているそうです。
それに頼らずに世界を知覚することは、
今ぼくがそうしているようにディスプレイの前に座り、
つるつるのキーボードに触れれば大半のことができて、
そのニオイも知らずにスウィーツを買ってしまう、
視覚過多な生活の中では、
ソースせんべいの微妙なニオイと食感、何とも言えない音は、
そうとう刺激的になり得ます。
このイベントぜひ体験してみて下さい。
残り20%の感覚を研ぎすまして、数人で増幅させれば
見えない世界が『見えちゃいます』!
途中、縁側に座るところがあって、誰となく「私の右空いてます」
「もう少し詰めましょうか」と空いてる所をぽんぽんたたいて、
譲りあったのが印象的でした。
帰りの電車の中で、もし自分が視覚障害者だったら
空いてる席を探せるだろうかと考えていました。
誰かが「私の右空いてます」と声をかけてくれれば・・・。
もし視覚障害の方が乗ってきたら、自分は話かけてみようと思いながら、
今、目の前に立っている人のために、横の人につめて下さいの
一言がいえない矛盾を思いました。
昨日は、見えているのに見えないぼくがよく見えました。
う~ん…行きたかった。。
e/ (2006.8.10 02:00)せっかくお約束していたのに、
スミマセンでした(汗
9月に行けたら、と思ってます。
でも読んじゃいました(笑)
>e/さん
中川岳二 (2006.8.10 17:48)たしかにちょっと残念でしたね・・・。
ちょっと知ってから行くというのも楽しいのかも、
展示替えがあれば、また体験したいという人も多いと思いますし。
そういえば、ダイアログは常設展を目指してるようです、
いつでも体験できるようになったら、ステキなことですね。