このたび、初心のたび。
明日早朝より、イギリス・デンマークの旅に行ってまいります。
お恥ずかしながら、この旅「初心の旅」と銘うたせて頂きます。
そうです、もろにe/さんのブログに影響を受けまして、
素直にそう筆がうごいたしだいです。
「初心の旅」(掛け軸にバーンて感じでね)
いいじゃないか!いい響きじゃないか。
これキタ。
この旅では、今一度自分が何でものづくりを仕事にしようと思ったのか、
ものや人を通して考えてこようと思います。
ウィリアム・モリスの熱い思いが、アーツ・アンド・クラフツ運動となり、
ドイツではバウハウス、日本では柳宗悦らの民芸運動へと連鎖して、
止まることの無い大量生産の波の中で、柳宗悦の息子柳宗理へと意志は
しっかりと受け継がれていく。
モリスが繋ぎ止めたかった思い、宗悦が守りたかった民芸は結局のところ、
プロダクト、クラフトという双子が誕生し訣別していくのを、
少しなだめることしかできなかった。
プロダクトが、欧米型資本主義のグローバル化の申し子として
何処までも合理的に育っていく中で、相対としてのみ存在できたクラフトは
いつの間にか、にてもにつかぬ双子になってしまった。
柳宗理の言うタワシの用の美は、深沢直人氏の言うところの「ふつう」
となって無印になる。
考えてみれば合理的を突き詰めれば用だけが残り、かたちは無に近づく。
宗教や文化を超えて(消して)資本主義の合理性、先進国企業の肥大しすぎた
生産ラインと拡大プランを受け入れる国(市場)を増やすためには、
無色透明なそのプロダクツは輝いて見えるのかもしれない。
グローバル化と無、これが先進国だけの、もしくはなれる可能性のある
国だけの価値観であることを忘れてはいけない。
無とシンプルは違うし、ロハスが王様のエコになってはいけない。
プロダクトがクラフトを忘れてしまう前に、170年前の人も、
80年前の人も言った同じことを、ぼくも言ってもいいですか?
「やっぱ手仕事ってさいこうじゃん!」
「こども達の想像力を育みます」おもちゃのパッケージで見飽きた
この言葉にウソをつかないためにも、そのせっかく育んだ想像力を
発揮できるようになった時、ものづくりの仕事が日本に残っていますように・・・。
イギリスではモリスのデンマークではウェグナーの、学生だった自分に
1番影響を与えてくれた人の仕事を見てきます。
初心を忘れないように。
あはは(笑
e/ (2006.7.28 01:56)そーなの?驚き桃の木です…汗
帰国後の再会、楽しみにしております。
ダイアログ…チケット取っちゃいましたから。
モリスにも会いにいくんだ!?
いーなー、いーなー。
大切なもの、吸収して帰ってきて下さい。
お気をつけて、いってらっしゃいませ!
羨ましいです。でも遊びじゃないですものね。私は遊びでいきたいなあと思ってしまいました。
村澤明美 (2006.7.28 21:45)>eさん
中川岳二 (2006.8.7 20:17)かえってきました!
モリスにはさすがに会えませんでしたが、
ウェグナーの家具を作っている工場におじゃまして、
プレゼントと手紙をわたしてもらう事になりました!
明日ダイアログインザダーク楽しみですね。
>村澤さん
中川岳二 (2006.8.7 20:24)いやいやほとんど遊びでしたよ。
ただどこを見ても建物や文化など興味深くて、
勉強にはなりました。
10日くらいの旅だったので日本に着いたら、
やっぱ住むならここだなと思いました。
おお!素晴らしいぢゃないですか!
e/ (2006.8.8 03:17)素敵な旅になって良かったですね。
明日..ってか今日。
楽しみにしてます。