新連載、省説?『江固二のエコジャポン』
今回からこのブログの新しい試みとして、
とってもエコな連載省説をお送りします。
省エネで筆を進めますので、短いうえに不定期連載です。
おヒマな時に読んで下さい。
『江固二のエコジャポン』第一回
~東京エコウォッチ~
今日は朝から憂鬱だった。
もうすぐ新幹線は東京駅に到着する、
窓から見える連なるビルが張りボテのように見えた。
東京は中学の修学旅行以来だなぁ、あの時は班行動から外れて、
苗木を手に東京砂漠は何処ですか?なんて聞いて回たっけ。
自分はあの頃からエコなやつだったなと思いだし、少し気が晴れた。
そうそう、僕の名前は毎橋江固二、エコでロハスな29歳。
とある田舎でスローなライフを送ってます、よろしく!
只今14年ぶりの東京に緊張中。
乗換えで切符を買い、改札を通ろうとして不思議なことに気がついた。
江固二にとっては自動改札自体が珍しいのだが、
そこを通る人は、切符を入れずに財布を押し当て通過していく。
「す、すいません、それどういうことになってるんですか?」
サラリーマン風の男性に思わず声をかけた。
「スイカですけど・・・。スイカ。」
江固二がきょとんとした顔をしていると、
「このカードです。」
と、サイフから取り出し、券売機で買えることと、
お金をチャージして使うことを教えてくれた。
「すごいです!ありがとうございます。」
東京にも親切な人がいるものだと、江固二はぺこりと頭を下げた。
それにしても危なかった。
「スイカ」って言われて思わず、
「あーはいはい、夏になると、よく伯父さんが買って来て、
ほらやるぞ!なんて言われると、子供たちがワラワラ集まって来て、
目隠しして、棒もって・・・。
って、財布に入るかよっ!あと、イントネーションおかしいぞっ!」
とか、つっこむ場面なのかと思った。
そういうチャンスをくれてる優しいリーマンかと。
切符を払い戻し、さっそくスイカを買い、
改札を通る、ピッ、カードはかざすだけ。
信じられない便利さだ。
しかもこれで切符の無駄が省ける、エコだよね。
今日は幸先の良いエコスタートがきれて、気分がよい。
つづく。
前々回のブログで生まれた、毎橋江固二が気に入ってしまい主人公に。
性格などの設定はちょっと違いますが、依怙地にエコなやつです。
よろしくどうぞ。
お話を書いてみようと思ったのはよいのですが、
そもそも一人称とか三人称の文章とかの使い分けが分からず、
結果まぜこぜに。
まぁ、「三文小説」より安い「ゼロ文省説」なんでご愛嬌です。