夏だ!日焼だ!草刈だ!


夏と言えば草刈と相場が決まっておりますが、
最近では海だのリゾートだのとこぞって出かけるらしいですな。
夏だもの 行ってみたいね 熱海だね
なんてなオシャレな句の一つでも読んでお茶お濁しますかな。
海なし県こと長野の夏のスポーツといえば当然草刈です。
今若者に人気のスタイルがこの、ロングスイング型の草刈り機なんですけど。
ぼくの愛機はかなり使い込んだクラシックスタイルのものです。
草がからみやすいとか難点はありますが、
エンジンの吹き上がりなんかはまだまだ現役です。
日焼の気になる人には、麦わらスタイルが今年の夏は特にオススメかな!
エキゾチックな雰囲気がポイントだぜっ!・・・
冗談のひとつも言っていないとやってられないのが、夏の草刈、冬の雪かきです。
田舎に住む以上避けては通れない苦行、日焼がヒリヒリ痛いです。
きれいに刈ったところで、数日後にはニョキニョキ、何週かすれば元通り。
人から見るとなんとも無情、草から見ればそれが通常。
経済社会は「成長の限界」なんて言われているけれど、
草はいくらでも生長するのでマクロに見ると地球は大丈夫な気がする。
ナウシカの世界はリアルだね。
本屋に行ったら浅野いにおさんの最新作『おやすみプンプン』が出ていたので、
買って読みました。
この人のテーマってずっと一貫していて、
イジメ、ニート、リストラなど弱者に向ける視線のバランス感が好き。
誰もがいつの間にか巻き込まれている問題、被害者として、加害者として。
ぼくと同世代(たぶん25~35歳の人)なら分かるんじゃないだろうか、
この特有の「暗さ」「閉塞感」。
2005年の作品『ひかりのまち』の完成度は恐ろしい程に高く、
それ以前の『素晴らしい世界』でも描きたいテーマをはっきり持っている人で、
安易な解決策を用意しないところに引かれるんです。
最新作はそのテーマをかなり分かりやすく描き出しているので、
どうしたの?と思ったのだけれど、何か狙いがあるのかもしれないので、
続きが楽しみでならない。
ITだか戦争だか知らないけれど、気がついてみれば世は好景気。
都心じゃビルがニョキニョキと、郊外じゃマンションがニョキニョキと、
草みたいに簡単に刈れやしないから、いらなくなった物件ものび放題。
ニートやリストラ基礎にして、地震の国に建つ不自然か。
諸行無常を味わいたいなら、海行って砂の城でもつくりゃいいのに。
日本の産業リストラで、中国、インド、ベトナムと、むりくりなったか好景気。
つまらん競争に参加したくない人たちもいるんですけどね。
割を食った世代とは呼ばせない生き方を選択するしかないと思う。
今のやり方は続きゃしない、遅かれ早かれこっちを選ばざるをえなくなるのだから。

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