作っている途中 一覧

来年の。

前に書いた『木取り。』の記事のなかで、
「端材は、数年、へたすると数十年積み上げられていたりで、
 えらく汚れていたり、雨に当たったかシミができていたりするのだけれど、
 製材すれば、そこはケヤキの本領発揮、内側から輝くような美しい色を見せてくれます。」
と書きました。
で、それの分かりやすい写真を撮っておいたのが下です。

 

ほぼ真っ黒で、木を好きな人でなければおおよそケヤキには見えない状態ですが、
割ってみると奇麗なケヤキ色です。
左の写真は斜めにカットして、なるべく木目が通るようにした材料。
これならギリギリ使い物になります。
『木取り。』の記事から一月たちますが、まだまだ木取り・製材中。
というのも、次回作はかなりの数の新作を用意する予定だからです。
原案は大学の卒業制作で考えたのだけれど、
当時の技術では難しいところが多くて断念して、
いつか実現しようと、ずっとあたため続けていた『火消し』シリーズ。
来年の中頃かな?土蔵ギャラリーのオープンに合わせて発表するのに
ピッタリの作品になると思うので気合いが入っています。
遠路はるばる中野市まで来て下さる方がいても、ぜったい後悔させない作品にしたいと思います!
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まどぎわ。

「 おとうさんが木のおもちゃを作れると、お子さんは幸せね!」
なんてなことを、時々言ってもらうことがあります。
幸せかどうかは本人しか分からないところでしょうから、わかりませんが、
娘は生まれた時から木のおもちゃが周りにあり、
僕の仕事場をのぞきに来ては、木っ端をもらっていっておもちゃ箱に加えて遊んだりしています。
ただ、制作者の目から見ると意図していることとは随分違った遊び方が主なようす。
いつ頃、具体的な何か(乗り物)をつくるのかなぁと眺めること3年半、
ようやっと「消防車!」なるものをつくったと見せてくれました。
これが「消防車?」かどうかはさておき、
具体的なものをつくるのってけっこう難しいのだねと再認識。
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木取り。

木取り(きどり)というのは、材料から作品の部材を切り出していく作業。

意外かもしれませんが、この作業がめちゃくちゃ骨が折れます。
僕が異様な程に材木貧乏性なせいもあるのだけれど、
この厚みから削っちゃうのはもったいないな~、
こっちは厚みはいいけど長さが10cmも余ちゃうぞ、
なるべく無駄のでないように、次回のアレに回そう・・・
なんてやってると木取り作業がなかなか思うように進みません。
常に大きな材料からド~ンって木取りして、余ったら捨てちゃうみたいな豪快な感じなら
(木工業者には殆どいないと思うけど)木取りから製材なんて
それほど時間がかかるものではないかもしれないのだけど。
大きな家具工場になると木取り専門の職人がいて、
その道40年のベテランの方がいると聞くから、奥が深い。
ケヤキは貴重で高価な木であることは以前ブログに書いたのだけれど、
僕の作品に使うような木目の細かいケヤキをまともに買うのは難しいので、
端材(短かったり、細かったり、斜めだったりと、普通に売れない材)を、
一山いくらみたいな感じで、なるべく良質なものを安く手に入れるようにしています。
端材になるには訳があるもので、節や強いクセ、割れなどがあるものが多く、
普通なら捨てられてしまう材料ですが、ケヤキの貴重さを一番知ってるのは
ケヤキ屋さん(材木屋のなかでケヤキ屋は特殊でケヤキ一種だけを取り扱う)なので、
大事に取っておいて、僕のようなお客を待っている訳です。
僕のような小物をつくる人であれば、節を避けてある程度目の通った材料として使えるので、
斜めに線を引いたりしてうまく木取りができるとうれしくなります。
端材は、数年、へたすると数十年積み上げられていたりで、
えらく汚れていたり、雨に当たったかシミができていたりするのだけれど、
製材すれば、そこはケヤキの本領発揮、内側から輝くような美しい色を見せてくれます。
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