作っている途中 一覧

クランプいっぱい。


これはクランプという道具です。
テイクジーではクランプは種類の違う木を張り合わせたりはめ込んだりと、
寄せ木と呼ばれる作業に使います。
はり合わせる面に接着剤を塗り、クランプで材料を挟み込んで圧力をかけます(圧着といいます)。
ピッタリと隙間が出来ないようにするには地味ですがこの作業が大事です。
寄せ木作品が中心のテイクジーの工房にはかなり沢山のクランプがありますが
いまだ足りない時があります。
たとえば、

こんながんじがらめな時で数十体まとめて作る時などは、
クランプは幾つあってもいいなぁと思います。
この状態で半日以上(気温、湿度、接着面積で変化)は置いておくので、
朝1回、夜1回、3日で終わるなとか計画を立てながら、
他の作業と平行して進めていきます。
計画表は作りますが、だいたいその通り行かないので
僕の頭ががんじがらめになっています。

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夕刊ですよ、内容ですよ。

昨日の新聞記事へのコメントのリクエストにお応えして、
おはずかしながらUPいたします。
字が見えるようにとなるべく大きな画像なので解像度は低めです。
読みにくいかもしれませんが、ご勘弁を。

(信濃毎日新聞 夕刊 2006年10月16日より)
朝から反響のお電話など頂き、皆様ほんとうにありがとうございます!
あらためて皆様の応援でやってこれたことを実感し、感謝をいたします。
これからもテイクジー・トイズ中川岳二の活動をどうか見守っていて下さい。

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木の管理2


これは製材してパーツに切ったものです。
なるべく色や木目の近い木で組めるように名前を付けて整理しておきます。
昨日の『木の管理』ではかなりはっしょって書いたのだけれど、
このブログを木工作家を目指してる若者なんかも
見てくれているかもしれないので、もう少しちゃんと書きます。
テイクジートイズでは木材は、人工乾燥してあるものを買っています。
今の住宅環境は気密性が高く、湿度(温度)の変化が大きいため
木が動きやすくなっています(木は製品になった後でも湿度に応じて
膨張収縮を繰り返します)ので、天然乾燥だけだと木が反ってしまいます。
テイクジーの製品は小物ですが細工などが多いので、
割高でも人乾のものを選びます。
(ケヤキや一部のチークなどは天然乾燥6年以上のものを買います。)
人工乾燥とは言え使える材になるには2年くらいはかかります。
人乾の流れは、1年くらいかけて天然乾燥をし(厚みにより変化、目安一寸一年)
乾燥炉などで人工乾燥させます。
この状態では木が乾燥しすぎていたり、
材料の表面と中で含水量に差がありますので
シーズニングといって木を数ヶ月寝かせておきます。
信頼できる材木屋さんから買ってはいますが、
輸入材で現地挽き(海外で丸太から板状にする)の材などは海の向こうでのことですし、
日本(中野市)の環境に木を慣らす意味で、1年くらいは寝かせておきます。
何十年、何百年とかかって育った木なので、管理にも制作にも手間を掛けてあげます。
何十年も、できれば何百年も大切にしてもらえますように。

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