作っている途中 一覧

木取り。

木取り(きどり)というのは、材料から作品の部材を切り出していく作業。

意外かもしれませんが、この作業がめちゃくちゃ骨が折れます。
僕が異様な程に材木貧乏性なせいもあるのだけれど、
この厚みから削っちゃうのはもったいないな~、
こっちは厚みはいいけど長さが10cmも余ちゃうぞ、
なるべく無駄のでないように、次回のアレに回そう・・・
なんてやってると木取り作業がなかなか思うように進みません。
常に大きな材料からド~ンって木取りして、余ったら捨てちゃうみたいな豪快な感じなら
(木工業者には殆どいないと思うけど)木取りから製材なんて
それほど時間がかかるものではないかもしれないのだけど。
大きな家具工場になると木取り専門の職人がいて、
その道40年のベテランの方がいると聞くから、奥が深い。
ケヤキは貴重で高価な木であることは以前ブログに書いたのだけれど、
僕の作品に使うような木目の細かいケヤキをまともに買うのは難しいので、
端材(短かったり、細かったり、斜めだったりと、普通に売れない材)を、
一山いくらみたいな感じで、なるべく良質なものを安く手に入れるようにしています。
端材になるには訳があるもので、節や強いクセ、割れなどがあるものが多く、
普通なら捨てられてしまう材料ですが、ケヤキの貴重さを一番知ってるのは
ケヤキ屋さん(材木屋のなかでケヤキ屋は特殊でケヤキ一種だけを取り扱う)なので、
大事に取っておいて、僕のようなお客を待っている訳です。
僕のような小物をつくる人であれば、節を避けてある程度目の通った材料として使えるので、
斜めに線を引いたりしてうまく木取りができるとうれしくなります。
端材は、数年、へたすると数十年積み上げられていたりで、
えらく汚れていたり、雨に当たったかシミができていたりするのだけれど、
製材すれば、そこはケヤキの本領発揮、内側から輝くような美しい色を見せてくれます。
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でっきるっかな!

さてさて、フィンランドでのグループ展まで一週間と迫ってきました。
17日には飛行機に乗って・・・。
って、おい!
でっきるっかな?でっきるっかな!パヤパヤパッパ~?
新作の一輪挿しはできてるのかね。
旅の準備もあるので、普通の個展のように搬入の朝まで夜通し塗装とか無理ですよ!
今どんな感じか制作を巻き戻して見てみましょう。
でっきるっかな?

たくさん作ってます。
今までで一番ロングな目に挑戦、でっきるっかな。
ホラーじゃないよ、あれ?ビックリして口から何か出てますよ!
着物は作るのが大変なので、なるべく薄く切り分けて、でっきるっかな。
さて、頭と着物を圧着すれば、寄せ木作業は完了です。
え、え、何?このカワイくない感じのやつ?
ちょっとまじホラーじゃん!
自分で設計したのにもかかわらず、この段階では毎回少し不安になってしまいます。
ほんとに可愛くなるのかな?でっきるかな、パヤパヤパッパ~?
いよいよ削ります。
ぐるんぐるん、ぎゃ~目が回る。
なんか頭が伸びてきちゃった。
徹子かな、黒柳の徹子かな?
でっきるっかな?でっきるっかな!パヤパヤパッパ~?
ふりが長過ぎましたが、可愛くできて一安心。
後は、かんざし付けて、塗装して、ぎりぎりセーフで、でっきるっかな!
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芸術新潮。

お、ビックリ!
想像以上にバッチリ載ってるじゃん。
展覧会のレビュー欄に載せて頂けるいう連絡があったので、
仕事の合間を見つけては思い出し、うれしくて小躍りを決めていたのだけれど、
掲載誌が送られて来て、見てビックリ、
ワンツーステップ、アンドゥートロワで、
気がつけば熊川哲也ばりの高速回転を決めていました。
あわや、ロイヤルバレエ団のプリンシパルか!といった感じでしょうか。
うーん、それってどんな感じでしょうか?

 

冗談はさておき、
『芸術新潮』といえば、美術教師だった祖父の時代から僕の家では読んできた老舗雑誌。
「え、あの芸術新潮に!」と、父がとても喜んでいて、
もし祖父が生きていたらどんな感じだったのだろうと、
やっぱりロイヤルバレエ団ばりのといったところでしょうか・・・。
なにはともあれ自分が憧れていたものに、
いつの間にやら近づいているというのは嬉しいものです。
絵がうまかったのは祖父のおかげ、
立体が得意なのは彫刻家の叔父のおかげ、
作品を作り続けられるのは、応援してくれる皆さんのおかげ、
たくさんのおかげの、御陰さま。
気がついてみれば、ぼくの陰もずいぶんと濃くなっていたんだなぁと。
陰が濃くなった分だけ、作品には光があたりやすくなるのかもしれませんね。
御陰さま達に感謝です。
 御陰さま。
 日当りのよい所があれば、
 そのぶん日陰があるってことなんだなぁ。
 どちらもどちらの御陰さま。
             
 たけじ
(詩集『人間なんだもの』著中川岳二より ※冗談です)
数ある展覧会の中からピックアップしていただいた、
芸術新潮編集部の方の御陰さまにも感謝します。
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