My work lives in Canada.

時々、海外からも「作品が欲しい」とのメールをいただきます。
とても嬉しいことです。
でも作品をつくれる数に限界があるので、
国内・国外を問わず全ての方に「個展でのみ販売をしています」とお答えしています。
「おいおい長野まで行くのはちょっと」という国内の方もいるでしょうし、
まして「日本なんて、地球を半周なんですけどっ!」という遠い外国の方にしてみれば、
ほとんど買えないのと同じような答えですから、申し訳なく思っています。
考えてみれば、
クリックひとつで何だって、何処からだって、買えないものはないんじゃないかと思える、
インターネット + グローバル化 = えっ超便利じゃね!な現在において、
これはなかなかのサプライズです。
いくら何でも日本(長野)まで行くのは無理という方や、
個展の会期中に休みがないという方からのお問い合わせもいただきます。
せっかくお問い合わせを頂いているのだからと、
「特別に」をはじめてしまえば、
個展初日の朝から並んで下さる方に示しがつきません。
なかなか悩ましいです。
そこで考えに考えた結果、ご提案させてもらっているのが、
懐かしくも新しい、
友人+「たのむよ~お願いだよ~、ねっお願い!」= 「おつかい」です。
日本(長野)にいる友人知人におつかいを頼んで、代わりに個展に来て頂く、
僕の頭精一杯で考えついた、公正な方法です。
(公平さ重視で、もっとよい方法が思いついた方は教えて下さい)
高度情報化社会 + 広域高速物流システム = 地球は我が手の中に!
とでも思えてしまう時代にあって、頼れるのは友人の助け。
どんなに両手をいっぱいに広げても身長程度の長さですから、
友人とは手を繋いでおきたいものです。
「おつかい」。
誰もが膝を打つ、「その手があった」感、目から鱗ですね。
初めての「おつかい」覚えていますか?
ワクワクとドキドキではやる足どり、手にはギュッと500円玉。
頼られる誇らしさに、少しの不安。
頼れるようになった嬉しさと、少しの不安。
「ただいま!」と「お帰り!」に通い合うのは大きな安心と成長の喜び。
「おつかい」にはワンクリックでは買えない物語があります・・・。
何でしょう?
花冷えでしょうか、春だというのに少し寒いような気がします。
前置きが長くなりました。
昨日、カナダのテイクジーファンからメールを貰いました。
秋の個展で「おつかい」システムを活用して手にして頂いた作品が、
カナダで元気に暮らしている様子を知らせてくれたのです。
フィギュアなどのおもちゃのコレクターである彼は、
自身のブログ『crazy toyz life』で写真を沢山載せて僕の作品を紹介してくれています。
高度情報化社会の恩恵にあずかって、
日本からもカナダの暮らしを、クリックひとつでのぞいてみて下さい!

 

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コメント(2)

  1. ごぶさたしてます!
    障害(大袈裟w)を乗り越えてまで欲しいという方の手元に旅立つ作品達は幸せですよね!!
    手軽に手に入れれてしまうと有り難味も薄くなるというモノです!!
    素晴らしいです!!

    しんぺー2012.4.24 22:41
  2. >しんぺーさん
    確かに「もの」がもつ独自の魅力も大切ですけど、
    それをどうやって手にしたのかという、
    「もの」に添えられた記憶や物語が、
    その人にとって「もの」をより魅力的なものにしてくれますね。
    僕の娘のお気に入りのクマの人形は、
    娘の大好きなお姉さん(僕の友人)が結婚する時に、
    結婚式で花束贈呈をした娘にお返しでくれたものです。
    花束贈呈は娘にとって大役で、乗り越えた先で貰えた、
    憧れのお姉さんからのプレゼントは輝いて見えたことと思います。
    いろいろな意味で娘にとって特別な記憶が添えられたクマに敵う
    「もの」は今のところ娘には存在しないようです。
    僕やしんペーさんがどんなに頑張ってよい作品を作っても、
    その人にとっての特別な記憶が添えられた「もの」には
    敵わないかもしれませんね。

    中川岳二 (2012.4.26 08:52

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