ゆきうきめそ。

雪はいい。
白いからいい。
覆い隠された全てが美しく見える。
悲しみも、恐れも、憎しみも覆い隠してくれる。
屋根も道も庭も畑も、皆一様に白く塗り替え、
強引に引かれた線は曖昧になる。
踏みしめた足跡が絵になり、転がした雪は彫刻になる。
最初はただ一本の線だって無かった。
だから悲しみだってなかったし、恐れる必要だってなかった。
全て奪う天が憎い。
踏みしめれば絵になり、転がせば彫刻になる。
全てを与える天が愛おしい。
雪にうきうき、雪にめそめそ。
また雪は降る。

 
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